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カテゴリー: 西南戦争を掘り、学ぶ事業・授業支援

 幕末に起こった日本近代化の波は,明治維新という大きな時代を動かして,国内最大の内戦と言われる西南戦争へと突き進んでいきました。鹿児島県は常にこの波の中心で,幕末は,まさに「躍動する薩摩の時代」であったといえます。
 日本の近代化をリードし,明治維新から西南戦争の舞台で活躍したふるさと鹿児島の先人たち。当時の実際の砲弾などの出土品を目の前にして,その先人たちの偉業にふれることで,子どもたちは,郷土の歴史をより深く理解することができます。
 このページでは,西南戦争関連遺跡の調査成果を活用した,学校での授業支援の様子を紹介します。

南大隅町立佐多小学校での出前授業

 6月24日,南大隅町立佐多小学校で,ワクワク考古楽(授業支援)を実施しました。

 授業では,まず,埋蔵文化財センターの仕事の紹介を行いました。次に,縄文時代の衣・食・住について,県内の発掘調査で明らかになったことをもとに説明しました。
 また,町内にある大泊貝塚について紹介し,身近な地域にも遺跡があること,出土した土器の形や模様から,約3,500年前に他の地域との交流の可能性があったことを知り,子どもたちは驚いていました。
 そのあとも,大泊貝塚から出土した土器にふれたり,アカホヤ火山灰を顕微鏡で観察したりするなど,実物をもとに学習を進めました。地域の歴史を体感でき,興味・関心も高まったようでした。

※ 子どもたちの感想から

  •  大泊に貝塚があることを初めて知って,そこから土器が見つかったことがすごいなと思いました。
  •  縄文時代の物や火山灰などを見たりさわったりして,「昔はこんなものを使っていたんだな」と思いました。一番すごいなと思ったのは,アカホヤ火山灰が1メートルくらい積もったということです。
  •  縄文時代の土器をさわることができて,よかったです。土器のもようがとてもすごかったです。
  •  今回の授業で,歴史に関することに興味をもちました。

 今回のように,授業支援の内容は,学校の要望に応じて地域の遺跡の紹介などを行うことも可能です。
授業支援を希望される学校は,埋蔵文化財センターまでご連絡ください。
詳しくは,こちらの「学校向け(授業支援・貸出事業)」のページをご覧ください。

発掘調査で分かった昔の人々のくらしを説明しました

ワークシートに自分の考えを記入しながら学習を進めました

本物の土器や石器を手にして,その用途を考えました

 

出水市立江内小学校での出前授業

 6月19日(金),鹿児島県立埋蔵文化財センターの職員による「ワクワク考古楽」(授業支援)と(公財)上野原縄文の森の職員による「お出かけ探検隊」(体験活動)を合わせて,出水市立江内小学校で実施しました。
 「ワクワク考古楽」では,出水市内にある出水貝塚や,江内小学校の近くにある江内貝塚について紹介し,縄文時代の人々がどのような生活をしていたかを説明しました。子どもたちは,貝塚から出土した骨から当時の人々がどのような動物を食べていたかが分ることに,驚き感心していました。また,本物の土器や石器を観察したり実際に触ったりする活動を通して,より深く歴史に興味・関心を持ったようでした。
 「お出かけ探検隊」では,火起こし体験や竹細工を行いました。古代の人々の生活を体験して,生活の苦労や楽しさを学んでいたようでした。
 今回の活動をきっかけとして,地域の遺跡に興味・関心を,さらにもってくれると嬉しいです。

縄文時代の遺跡から人々の生活を学ぶ

本物の土器や石器に興味津々

火起こしで昔の人々の生活を体験

 

ワクワク考古楽in沖永良部

 6月9・10日,沖永良部島の和泊町立和泊中学校と知名町立知名中学校で,「ワクワク考古楽」(授業支援)を実施しました。

 授業では,まず,県内の主な遺跡・沖永良部島の遺跡や文化財の紹介を行いました。続けて,縄文時代の鬼界カルデラの噴火災害,縄文時代から古墳時代にかけての土器や石器の変化についても説明しました。生徒たちは,郷土の歴史や文化を学ぶことで,より地域に親しみを持つことができたようです。また,本物の土器や石器を手に取り触れることで,学習への意欲・関心も高まった様子でした。

 埋蔵文化財センターでは,このような「ワクワク考古楽」(授業支援)を年間通して実施しています。ご希望される学校等がありましたら,メールや電話でご相談ください。

 詳しくは,こちらの「学校向け(授業支援・貸出事業)」のページをご覧ください。

県内の主な遺跡を紹介(和泊中)
時代ごとの土器や石器の特徴を説明(和泊中)
島内の遺跡が掲載された報告書を紹介(知名中)
発掘調査で見つかった土器や石器(知名中)

 

 

 

岩川官軍墓地の調査2

 岩川官軍墓地(曽於市大隅町岩川)の確認調査では,薩軍(西郷軍)の墓(曽於市末吉町岩﨑)も調査を行っています。

 ここは,1877(明治10)年の西南戦争で,岩之上(曽於市末吉町)から坂口坂,大沢津(曽於市末吉町)の坂を上って来た官軍と戦って戦死した薩軍の墓といわれています。

 現地は,墓石が1つだけしかなく,氏名等の刻字もありません。官軍墓地とは対照的ですが,同じように測量などの調査を進め,記録に残していきます。

岩川官軍墓地の調査

5月18日から,岩川官軍墓地(曽於市大隅町岩川)の確認調査が始まりました。岩川官軍墓地は,1877(明治10)年の西南戦争で亡くなった官軍(政府軍)の戦死者を埋葬した墓地です。陸軍大尉山形照方の墓石のほか,約80基が残っています。

確認調査では,墓石の大きさや配置を記録したり,トレンチ(調査のための穴)を掘って,墓地が作られた当時から現在までの土地の変化を確認したりする予定です。

 

笠取戦跡の発掘調査

霧島市牧園町では,近年,地元の方々の調査により,西南戦争時に築かれた堡塁(ほうるい,敵の攻撃を防ぐために,石・土砂などで構築された陣地のこと)跡とされている場所が,数多く見つかっています。

その中の一つ,笠取戦跡(かさとりいくさあと)は,明治10(1877)年7月1日,横川方面が官軍に制圧されてしまったため,薩軍の辺見十郎太率いる雷撃隊などが陣を敷いたとされる場所です。今回の調査個所でも数基の堡塁が見つかっており,それらがどのように築かれたか,笠取戦の陣跡との関連も含め,トレンチ(確認のための溝)を掘って調査しています。

発掘調査は11月末で終了しますが,西南戦争の戦闘状況が明らかになるよう,ていねいに調査を進めていきます。

Facebookは以下のリンクから
https://www.facebook.com/kagoshima.maibun/

遺跡上空から
土が盛られた堡塁
堡塁のトレンチ調査
堡塁のトレンチ調査

 

牧園中学校での出前授業

11月8日(金)に,霧島市立牧園中学校の生徒に,5時間目・6時間目を利用して出前授業を行いました。

まず,5時間目に埋蔵文化財センターが行っている業務の紹介を行いました。続いて,日本史の学習で西南戦争の政府軍と西郷軍の進路について調べる学習と関連付けて,校区内にも戦闘の跡が残っていることを紹介しました。また,実際の堡塁の配置や写真を紹介しました。

6時間目は,火おこし体験と本物の土器や石器に触れる活動を行いました。火おこしは,二人一組で協力して火を点けることができました。また,土器の文様や石器の製作方法を興味深く観察していました。

生徒たちは,今回の学習を通して,日本の歴史を左右する大きな出来事が身近で起きていたことを知り,先人たちのはたらきについて理解を深めた様子でした。

 

 

画像をクリックすると指導案(PDF)を表示します。
画像をクリックすると指導案(PDF)を表示します。

 

牧園小学校での出前授業

 

10月23日(金)に,霧島市立牧園小の6年生に,3時間目と4時間目を利用して出前授業を行いました。

3時間目は,埋蔵文化財センターが行っている発掘調査に関する説明を行いました。
鹿児島県内の遺跡の調査では,火山灰層が重要であることを,理科の学習と関連付けながら紹介しました。
次に,社会科の歴史でも学習する西南戦争の概略を説明し,校区内に当時の遺跡が多く残っており,その一つを発掘調査することを紹介しました。子どもたちは,自分たちの住んでいる地域で大規模な戦闘が行われたことに驚いていました。

4時間目は,縄文時代の本物の土器や石器に触れたり,火おこしを体験したりする活動を行いました。土器や石器を間近で観察し,そのつくりの細かさに感心していました。また,火おこし体験では,友達と競争したり協力したりしながら活動を楽しんでいました。

6年生の子どもたちにとって,地域の歴史を身近に感じるよい機会となった様子でした。

 

 

 

 

 

 

画像をクリックすると指導案(PDF)を表示します。

 

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里小・中学校での出前授業

9月2日(月)・3日(火)に、薩摩川内市立里中学校と里小学校で,「わくわく考古楽」の出前授業を行いました。

2日は里中学校で授業を行いました。
まず,自分たちの住んでいる甑島ではどのような遺跡が発掘されているのかについて説明をしました。
中でも,校区内にある「中町馬場遺跡」では,鹿児島県ではめずしく,弥生・古墳時代の人骨が発見されていることを紹介しました。
さらに,遺跡から見つかったイノシシ・シカ・クジラの骨や貝殻から,当時の人々がどんなものを食べていたかについて皆で考える時間をつくり,過去の世界に思いを巡らす機会となりました。

3日は里小学校で同様の授業を行った後,火起こし体験も行いました。児童たちは,いつもスイッチひとつで着く火が,多くの時間をかけて生まれるその瞬間を楽しみながら火起こしに取り組んでいました。

今回の「考古学」を活用した授業をふまえ,児童・生徒たちは郷土に対する思いをいっそう強くした様子でした。

(児童・生徒たちの感想)
・ 甑島の昔のことについての授業,楽しかったです。なぜなら,縄文から弥生時代の「おの」や「くわ」など,発掘された物に触れられたからです。
・ 昔の人が里の地形を理由として,村西にたくさん住んでいたのを知っておどろきました。
・ 火起こし体験をして,昔の人の大変さがわかりました。

当日の指導案はこちらからダウンロードできます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大口高校での出前授業

7月31日,鹿児島県立大口高校で「わくわく考古楽」の出前授業を行いました。

まず,埋蔵文化財センターの業務である発掘調査や報告書作成について説明しました。
次に,伊佐地区に残る西南戦争に関連する遺跡を紹介し,その当時の様子を文献資料をもとに説明しました。
また,実際に今年5月31日から6月7日まで行った高熊山激戦地跡の発掘調査から明らかになったことを,調査時の写真や遺物などを交えて,説明しました。
生徒たちは今回の授業を通して,西南戦争の詳しい経緯を学び,出土した本物の資料を見ることで,地域の歴史や身近に残る遺跡に関心を深めたようでした。

(生徒たちの感想から)
・ 自分たちの生まれた土地で起きた出来事をよく知らなかったが,今回の授業で地元で起きた西南戦争の内容をよく知ることができた。
・ 地元の遺跡や物にもっと興味を持っていろいろな場所に行ってみたいと思った。
・ 普段受けない授業だったので,すごく面白かった。これからも,様々な機会を通して色々な歴史に触れていきたいと強く思った。

当日の学習指導案は,こちらからダウンロードできます。