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  • 報  道  発  表
  • 【平成24年11月6日発表】

         『田原迫ノ上遺跡で発見された弥生時代の集落跡』について

     1 遺跡名
            田原迫ノ上(たはらさこのうえ)遺跡 所在地 鹿屋市串良町細山田5006-1ほか

     2 発見された集落跡の遺構群
            弥生時代中期後半(約2,000年前)
              竪穴住居跡 23軒,掘立柱建物跡 11棟,土坑 14基
              柱穴列 2列,円形・方形周溝 8基

      3 集落跡の価値
      (1) 集落跡の範囲は130m以上にわたっており,県内でも有数規模の弥生時代中期後半の集落
        考えられる。
      (2) さらに周辺にも集落が広がることが想定できる。
      (3) 規格性の高い竪穴住居跡のほか,掘立柱建物跡,柱穴列,土坑や円形・方形周溝等の多様な遺
        構で構成される貴重な遺跡である。

            
                  竪穴住居跡                          円形周溝
  • 【平成24年9月4日発表】

              『西日本最古の石剣(せっけん)』について
  • 1 発見の遺跡
      遺跡名 天神段(てんじんだん)遺跡  所在地  曽於郡大崎町野方
     
    2 発見の遺物
      縄文時代前期の石剣(せっけん)(1点) 
      頁岩(けつがん)製 長さ35p 幅2.9p 厚さ1.5p 重量約300g

    3 発見の状況
      平成24年6月11日(月),発掘調査中に縄文時代前期の包含層から出土

    4 出土遺物の価値
  •   『石剣』は,全面が研磨され,その形状から東日本(特に北日本)の縄文時代
    前期に見られる石剣に類似します。
     西日本では,この時期に該当す発見例はないことから,西日本最古の石剣と言えます。

  •                                                     四方向から見た石剣

  • 【平成24年9月12日発表】

     遺跡で発見された『鬼界カルデラ噴火に伴う液状化現象』 について
  •  鬼界カルデラ噴火(約7,300年前)に伴う液状化現象(噴砂跡(ふんさあと))が,大崎町永吉天神段遺跡・荒園遺跡で相次いで発見されました。

    1 発見された遺跡
      遺跡名  永吉天神(ながよしてんじんだん)段遺跡  所在地 曽於郡大崎町永吉
      遺跡名  荒園(あらぞの)遺跡       所在地 曽於郡大崎町仮宿
     
    2 液状化現象の概要
    (1)  噴砂跡は,「アカホヤ火山灰層」※1の降下軽石と火山灰の間に存在することから,約7,300年前※2の鬼
      界カルデラ噴火に伴う地震によって生じた痕跡と考えられます。
    (2) 遺跡は,標高35m程の河岸段丘上にあり,噴砂は段丘を形成するシラスの二次堆積層から,当時の地
       表面に噴出した現象と考えられます。

    3 噴砂跡発見の意義
       噴砂跡は年代を明確に押さえられることから,鬼界カルデラの噴火が南九州の縄文時代早期の文化・自
     然に与えた影響を知る上で重要な資料です。

       

      ※1 約7,300年前の鬼界カルデラ噴火に伴う噴出物のこと。
      ※2 年代は,放射性炭素測定(AMS測定法)年代による。

    ○ 鹿児島大学大学院理工学研究科 井村隆介准教授のコメント
     ・ 活断層による地震では,震度5以上で液状化が起こると考えられている。巨大噴火に伴う地震は,データ
      がなく一概に比較できないが,噴火当時液状化を引き起こす揺れがあったことが想定される。
     ・ 南海トラフに伴う地震は,震度6が想定されており,遺 跡の状況から周辺の低地では,液状化が起こる
      可能性がある。今後の地震に対する防災・減災を検討する重要な基礎 資料である。

  • 【平成24年9月12日発表】

     『ほぼ完全な形の縄文土器が出土した連穴土坑(れんけつどこう)』について

     ほぼ完全な形の縄文土器が残存した連穴土坑が発見されました。県内では2例目になります。

    1 発見された遺跡
      遺跡名  高吉(たかよし)B遺跡   所在地  志布志市志布志町安楽

    2 発見された遺構
      縄文時代早期前半(約9,000年前)の連穴土坑

    3 発見の状況
      平成24年9月6日(木),連穴土坑を発掘中にほぼ完全な形の縄文土器が出土しました。

    4 検出遺構の価値
      連穴土坑は大小2つの穴がトンネルでつながっており,火を使った痕跡があるため,縄文時代の燻製(くんせい)調理施設と考えられています。
      連穴土坑の中からほぼ完全な形の縄文土器が出土したのは, 南さつま市志風頭(しかぜがしら)遺跡(縄文時代草創期:約13,400年前)に次いで2例目で,希少な例です。
      また,出土した土器は石坂(いしざか)式土器と呼ばれる約9,000年前の土器であることから,連穴土坑が作られた歴史の中では,最も新しい時期の例となります。連穴土坑がいつごろまで使われたかを明確に示す貴重な資料です。

           
                  連穴土坑検出状況                       縄文土器出土状況