ここ,埋蔵文化財センターのホームページは,その名の通り,埋蔵文化財の話題で満載です。しかし,中には,「指定文化財」についての話題が全くないことを残念に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。地中に眠っていた文化財が発掘調査によって姿を現し,晴れて「指定文化財」になった例がいくつもあるというのにです。
かく言うわたしもその一人。そこで,わたくし,しんやが県内の国または県指定を受けた文化財を,毎回一品ずつ紹介し,「指定文化財」の魅力を少しでも皆様にお伝えしていきたいと考えております。題して「しんやの珠玉の一品」。
さて,記念すべき第1回目は,少々固いですが「指定文化財」について簡単に説明したいと思います。
文化財には,埋蔵文化財の他に「有形文化財」,「無形文化財」,「民俗文化財」,「記念物」,「文化的景観」及び「伝統的建造物群」といった種別があります。発掘調査による出土品は,ほとんどが「有形文化財(考古資料)」として扱われ,また,遺跡自体は「記念物(史跡)」として扱われるようになります。これらの貴重な文化財を後世に残していくために,国や都道府県そして市町村が指定あるいは選定し,あらゆる面で保護しています。また,指定ではなく,やや規制を緩めた登録という形で保存・活用を図る制度もあります。ちなみに,本県の国指定文化財総数は122件で,県指定文化財総数は270件です。(H25.5.1現在)
貴重な文化財を保護していくためには,まずはみなさんに文化財には一体どんなものがあるのか知っていただくことが何よりも大切です。いよいよ「珠玉の一品」の登場です。
次回は,伊佐市にあります八幡神社の「焼酎文字」を紹介いたします。 |