屋久島が,姫路城や法隆寺,白神山地とともに,日本で初めて世界遺産に登録されてから今年で20周年を迎えます。
屋久島は「洋上アルプス」にも例えられ,中央部には九州最高峰の宮之浦岳(1,935m)がそびえ立っています。また,1,000m~1,900m級の山々には縄文杉に代表されるヤクスギやヤクシマシャクナゲなど,屋久島固有の植物が生息しており,美しく自然豊かな島です。
写真の曽畑式土器は,屋久島の北にある一湊松山遺跡から数多く出土した土器です。島内では産出しない滑石と呼ばれる鉱物を含み,すべすべした触感ときらきらした胎土が特徴の土器です。見る角度によってきらきらと輝くさまは,神秘の島「屋久島」を象徴しているかのようです。 |