「上野原縄文の森」の南側にあり，施設全体を見渡すことのできる展望の丘からは，遠くは南に桜島と鹿児島湾，北に霧島連山を望むことができます。季節ごとに移り変わる「上野原縄文の森」の様子をぜひご覧ください。

「上野原縄文の森」駐車場から，タブノキ・シイ・カシ類などが植栽されている照葉樹の森を通り抜け，徒歩で5〜7分の場所にあります。展望の丘に立って，今から9,500年前の縄文人も毎日見ていた風景を味わってください。

展望の丘の中心に立って，南側眺めると，エネルギッシュで雄雄しい力強さを感じる風景が望めます。桜島を中心に，左手にはその桜島を抱えこむように大隅半島が見えます。大隅半島に鎮座するのは高隈連山です。その1000m級の7つの峰が太平洋を遮っているかのようです。

桜島の右手には薩摩半島が見えます。遠くは鹿児島市街地や，天気の良い日にははるかかなた薩摩半島の先端，薩摩富士の異名をとる開聞岳の姿も見ることができます。

展望の丘から南側を眺めると，おだやかでゆったりとした悠久の時を体感する風景が望めます。
右から天孫降臨の地として有名な，高千穂峰(1574m)をはじめ，中岳(1332m)，新燃岳(1421m)，韓国岳(1700m)，白鳥山(1363m)，栗野岳(1074m)などが連なる霧島連山です。霧島連山の中腹には，保養地で有名な霧島温泉郷がかすかに見えます。日本初の国立公園として，年間1,300万人を超える人々が集まるところです。
夏は色濃い緑，秋は紅葉に染まる赤，冬は高千穂峰や韓国岳の山頂が白く彩られます。