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35回企画展
  • 上野原縄文の森第35回企画展 古代人の華麗な技
    その技術は,独自性を保ちながら綿々と受け継がれてきた…
  • 開催期間:平成24年12月22日()〜平成25年3月31日(
  •  発掘調査を重ねるたびに,現在のような精密工具のない時代に驚くほどの精度と技術・創造性を兼ね備えた製品(遺物資料)に出会います。古の人々は,身近にあふれる石や樹木,土などの特性をよく理解し,それぞれにあった加工を施し,生きるための道具を作り出しました。その技術は,他地域からの技法との融合を重ねながら綿々と受け継がれてきました。
     今回の展示では,鹿児島県内にある国の重要文化財や県指定文化財を中心に,ものづくりの原点とも言える古代人の華麗な技を紹介します。
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  • ※画像をクリックすると,リーフレットの表裏[]がダウンロードできます。

    ※「特展データーファイル」ができました。ここからダウンロードできます。
  • ピックアップ!古代人の華麗な技  ヒスイ獣形勾玉(   じゅうけいまがたま)
     
     
     ヒスイ獣形勾玉は,新潟県の糸魚川(いといがわ)市に産する翡翠(ひすい)を素材としたもので,3カ所に(あな)が開けられ,しかもその孔は内部でつながっています。    【上加世田遺跡群出土品 縄文時代晩期】
     
    【これまで紹介した遺物の回転画像】 
      第1回 双口土器(そうこうどき)         
      第2回 長頸壺(ちょうけいつぼ)         
      第3回 隆帯文土器(りゅうたいもんどき)    
      第4回 ヒスイ獣形勾玉(ひすいじゅうけいまがたま)
  • ■河口コレクション 〜KAWAGUCHI Collection〜■
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     中央手前の「面縄東洞式(おもなわとうどうしき)土器」は,奄美特有の(かご)の編み目文様を持ち,口縁部(こうえんぶ)が二重になっているのが特徴です。高さ20センチほどの小型の壺形土器ですが,口縁部と底部(ていぶ)(ひも)を通す(あな)があいていることから,携帯用(けいたいよう)の土器ではないかと考えられています。                   【南西諸島の遺跡出土品】

           
                      ※このコーナーでは,貴重なコレクションの中から,選りすぐりの資料をご紹介します。
  • ■企画展からのお知らせ■
  •  「広田遺跡」の展示品の入れ替えをしました。今回の展示品の見どころは,右の写真に写っている二枚の「貝符(かいふ)貝札(かいさつ))」です。貝の表面に浮き彫りされた文様は,中国古代の青銅器に見られる文様(爬虫文(はちゅうもん)など)によく似ています。現在展示中の貝製の腕輪,勾玉状垂飾(まがたまじょうすいしょく)とあわせて,古代人の華麗な技を,ぜひ,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
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        広田遺跡の展示コーナー        ショーケース                貝符(貝札)
  • ■ギャラリートーク■
  • 【日時】 開催中の毎週土・日
    【会場】 企画展示室
          1回目 10:30〜
          2回目 14:30〜
     ※各回30分程度