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令和3年度

鏡もち!のような石皿(R3.12)

年の瀬を迎え,正月飾りが店頭に並ぶこの頃,遺跡にもめでたい発見がありました。
鹿屋市石鉢谷B遺跡では,直径40㎝ばかりある巨大な石皿が見つかりました。きれいな花崗岩で,表面がつるつるとしています。

現在,縄文時代晩期(約2,500年前)の包含層を調査中です。調査はいよいよ大詰めを迎えます。


どこから来たの? -土器から見える文化の交流-(R3.11)

10月21日、22日、小牧遺跡(鹿屋市串良町)から出土した弥生時代から古墳時代の土器の特徴について、専門の先生方から指導・助言をいただきました。

熊本・宮崎から搬入されたと考えられる土器についての指導助言の様子
今回の指導では熊本平野や宮崎平野の土で焼かれた土器が出土していることが分かりました。当時の人々の交流の広さについて考える上で貴重な成果となりました。

鹿児島の土器と比較して検討している様子
今年度末に刊行する報告書の中で詳しくお伝えしますね。

平佐焼窯跡の発掘調査(R3.10)

地面を掘れば土が出ます。発掘調査も同様で,調査を進めれば進めるほど,大量の土砂が発生します。これを運び出すための便利グッズがベルトコンベアーです。
平佐焼窯跡群の発掘でも大活躍しています。複数台を連結させて効率的に排土を処理していきます。ちなみに,ベルトコンベアーの先では,こんな風に土砂が堆積します。
10月から始まった窯跡の発掘調査も順調に進んでいます。発見された窯の床には,操業当時に床に付着してしまった磁器が残されていました。
暑さも少しずつ和らいで,発掘日和が続いています。(写真は調査区と休憩所との間の竹林)

 

10月から調査をはじめた平佐焼窯跡群では,徐々に遺跡の様子がわかってきています。
 

窯の床と壁でしょうか。高温で熱せられたため,表面が溶けてガラス化している場所が見つかりました。ガラスを割らないように,ハケを使いながら,慎重に検出していきます。

 

遺物の中には,こんな器のかけらも確認できました。「松山」と読めます。窯の名称でしょうか。


まもなく調査開始です~石鉢谷B遺跡(鹿屋市)~(R3.9)

10月からの調査開始に向け,遺跡の表土剝ぎを実施中。はじめに,生い茂る雑草や,竹木の根を除去していきます。
10月が近いですが,夏の青空がまだ残っています。
石鉢谷B遺跡は鹿児島湾に面しており,対岸には開聞岳も見えるロケーションです。