大隅半島における縄文時代中期(約5000年前)の情報・物流の拠点遺跡である京の塚遺跡の
現地説明会を開催します
1 内 容
公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターでは,縄文時代中期(約5000年前)の情報・物流の拠
点遺跡と考えられる曽於郡大崎町京の塚遺跡の現地説明会を2月11日(水)午後に実施します。
【現地説明会の内容】
(1) 多くの人々の活動を示す縄文時代中期の土坑群
(2) 他地域との交流を示す東海・近畿地方や瀬戸内地方の土器,北部九州各地の石材を利用した石器等の出土品
狩猟・採集に使用した石鏃と石匙等がこれまでの調査事例よりも特に多く,注目されます。
【遺跡の内容】
南九州において,縄文時代中期の土坑群が検出される例は極めて稀少である上,他地域との交流を示す土器・石器
も出土し,これまで空白とされてきた当該期の縄文人の生活の実態に迫る,貴重な遺跡と考えられます。
2 日 時
平成27年2月11日(水) 雨天決行 午後1時30分~午後3時30分 ※ 終了しました
3 場 所 京の塚遺跡 (所在地 曽於郡大崎町西持留)
【平成26年12月12日発表】
古墳時代(約1,400年前)の集落跡で,県内で初めて鍛冶工程の役割の違いがわかる工房跡
が複数発見された川久保遺跡について,公開現地説明会を開催します
1 内 容
公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターにおいて,下記により川久保遺跡の現地説明会を開
催します。
【現地説明会の内容】
(1) 古墳時代の住居跡と鍛冶工房の説明
(2) 中世の掘立柱建物跡の説明
(3) 出土品(鍛冶関連遺物・土器など)の説明
【遺跡の内容】
(1) 古墳時代(約1,400年前)の集落跡(現在18軒)で,鍛冶を行った工房跡が2軒発見された。
(2) 2軒の鍛冶工房から出土した遺物の違いにより,それぞれの工房に異なる役割(精錬,製品製作)があったことが,
明らかとなった。
(3) 中世(約800年前)の掘立柱建物跡が現在約30棟発見されており,近畿地方で生産された瓦器の椀も出土した。
2 日 時
平成26年12月20日(土) 雨天決行 ※ 終了しました
第1回説明会 午前10時30分~正午
第2回説明会 午後1時30分~午後3時30分
3 場 所 川久保遺跡 (所在地 鹿屋市串良町細山田) ※遺跡分布地図にジャンプします。
【平成26年10月30日発表】
『弥生時代中期の円形周溝墓や中世の遺構,遺物を発見』
(永吉天神段遺跡の現地説明会)
1 内 容
「地域が育む『かごしまの教育』県民週間」にあわせて,公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターでは,下記のとおりに永吉天神段遺跡で現地説明会を開催します。
【現地説明会の内容】
(1) 永吉天神段遺跡の概要
(2) 発見された弥生時代中期の円形周溝墓や建物跡等の遺構説明
(3) 発見された中世の遺構説明
(4) 出土品の説明・展示
【遺跡の内容】
(1) 中世に火葬を行ったと思われる遺構や,近世墓を発見した。このことから本遺跡は,弥生時代から近世まで,長い
期間墓域として脈々と受け継がれてきたことが明らかとなった。
(2) 弥生時代中期(約2100年前)の県内最古の円形周溝墓と,複数の土坑墓が発見されている。土坑墓から県内最
古級の鉄鏃が発見され,この時期に南九州に鉄器が流入したことが明らかになった。県内では,類例の少ない管玉
も土坑墓から出土している。
2 日 時
平成26年11月8日(土) 小雨決行 ※ 終了しました
第1回説明会 午前10時~正午
第2回説明会 午後1時30分~午後3時30分
3 場 所 永吉天神段遺跡 (所在地 曽於郡大崎町永吉) ※遺跡分布地図にジャンプします。
円形周溝墓 鉄鏃 管玉