南水ヶ迫(みなみみずがさこ)B遺跡は,志布志市志布志町帖(ちょう)の標高約50mのシラス台地上に位置します。今年度は5月~10月までの6か月間,調査を行っており,発掘調査は3年目となります。
調査開始から3か月が経過し,旧石器時代の遺物集中部が確認されています。遺物集中部では,約2万年前の頁岩(けつがん)製の角錐(かくすい)状石器とともにその製作やメンテナンスを行ったときに出てきたとみられる剥片(はくへん),砕片などが発見されています。
このほか,薩摩火山灰(約12,800年前)のすぐ下の地層から黒曜石製の細石刃核(さいせきじんかく)や細石刃(さいせきじん)などが,さらにその下の地層からは角錐状石器のほかにナイフ形石器などが出土しています。
炎天下の中,熱中症対策をしながら調査を進めています。

