令和7年5月から発掘調査中の下原遺跡(志布志市志布志町帖)では,旧石器時代から近世までの遺構や遺物が発見されました。
縄文時代の調査では,土器や石器のほか,動物を捕えるためのおとし穴や,調理を行った跡と考えられる集石などが見つかっています。
近世の調査では,直径70㎝ほどの土坑から,人骨とともに2枚の中国産の青花(せいか)皿が出土しました。人骨は,頭蓋骨や大腿骨など一部の骨が丁寧に積まれており,一度埋葬された後,再び埋葬しなおした再葬墓と考えられます。
暦の上では秋ですが,日中は30℃を超える日が続いています。大型扇風機を回し,日よけのテントを張るなど,熱中症対策を行いながら,発掘調査を続けています。

青花皿
青花皿