北山(きたやま)遺跡は,阿久根市山下・波留(はる)の標高約35mの台地上に位置します。令和2年度から,複数年度にわたって発掘調査が行われており,今年度は5月~10月までの6か月間調査を行います。
調査開始から2か月が経過し,中世の溝状遺構や,中世~近世にかけての製鉄関連の遺構も確認されてきています。溝状遺構は,断面がV字状になる「薬研(やげん)掘り」で,幅約3m・深さ約2mに及ぶと想定されます。
遺物は,土師器(はじき)・須恵器(すえき)・青磁・白磁・国産陶磁器など,様々なものが出土しています。
暑い日が続いており,熱中症対策を講じながら,調査を進めています。今後の北山遺跡の調査成果に,是非ご期待ください!