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  • 平成26年1月9日(木)

  • 桜島大正大噴火(さくらじまたいしょうだいふんか)から100年軽石製垂飾品(かるいしせいすいしょくひん)(山ノ中遺跡:鹿児島市)
  •                                      【縄文時代後期:約4,000年前】

  2014(平成26)年1月12日は,桜島の大正大噴火からちょうど100年にあたる日です。桜島は,かつては文字通り錦江湾(きんこうわん)()かぶ「島」でしたが,この大噴火で大隅半島(おおすみはんとう)陸続(りくつづ)きになりました。
 桜島は,有史以前(ゆうしいぜん)から,たびたび大噴火し,大きな災害(さいがい)をもたらしてきました。そして,時には(とうと)人命(じんめい)をも(うば)ってきました。
 そのような中,縄文の人々は,この桜島の噴火の痕跡(こんせき)である軽石を,写真(しゃしん)のような装飾品(そうしょくひん)生活道具(せいかつどうぐ)などの材料(ざいりょう)にして,たくましく()()いてきました。
 
 
 穴にひもを通して使っていたのでしょうか。 大正噴火の火山灰の剥ぎ取り資料も展示中です。
   
 ※ 山ノ中遺跡は,「先史・古代の鹿児島」のなかで,詳しく紹介されています。ぜひご覧ください。  



  • 平成26年1月16日(木)
  • 収納場所確保(しゅうのうばしょかくほ)()(ふだ)に!~ビニールハウスを用いた木器(もっき)の収納~

  ()えることはあっても,()ることはない」収蔵遺物(しゅうぞういぶつ)。増え(つづ)ける遺物の収納場所の確保に,(あたま)(かか)えている施設(しせつ)も多いのではないでしょうか?  当センターも,一般収蔵庫(いっぱんしゅうぞうこ)では管理(かんり)(むずか)しい遺物の収納方法をいろいろ模索(もさく)してきました。その一つが,写真(しゃしん)のようなビニールハウスを用いた木器の収納です。温湿計(おんしつけい)除湿器(じょしつき)設置(せっち)し,毎日,温度と湿度の管理を続けています。もう一年近く,このビニールハウスによる木器の収納を続けていますが,想像以上(そうぞういじょう)に温度や湿度をコントロールすることができていて,木器収納の一つの方法として実績(じっせき)を上げつつあります。
   
 収蔵庫2階に2棟設置しています。  目張りをして,湿気やほこりなどの侵入を防ぎます。
   
 その日の湿度に応じて除湿器を稼働させます。  毎日この観察簿に記録しています。