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  • 平成29年6月2日(金)
  • 常設展示室の河口コレクションコーナーをリニューアルしました。
     
    (まき)遺跡」(鹿児島市宮之浦(みやのうら)町)の出土資料
     

     常設展示室で,長年,鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学者 故 河口 貞徳 氏(1909~2011)が調査した遺跡の考古資料等を紹介しています。
     今回紹介するのは,牧遺跡((まき)古墓(こぼ))の出土資料です。
     牧遺跡は,鹿児島市宮之浦町にある標高350mのきわめて遠望の良い丘陵の南側斜面にありました。現在は,牧古墳として遺跡に登録されています。
     楕円形の()(こう)から床面中央に蔵骨(ぞうこつ)()が置かれ,その周りに図1のように重ね合わせた土師器(はじき)(つき)が6ヵ所配置されていました。蔵骨器や同時に出土した土師器の特徴から,9世紀にさかのぼる平安時代前半の埋葬施設であると考えられます。
     また,今回の展示では,河口コレクションから3点の蔵骨器と1点の軽石製品も併せて展示しています。

    展示期間:平成29年度5月20日(
    )~9月22日(金)まで

     
     
    展示の様子