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山ノ口遺跡は,弥生時代中期後半(今から約2,100年前)の遺跡で,大隅半島の中部,錦江町の海岸近くの,国道269号線に沿った海岸側の畑地に立地しています。
昭和33年5月に砂鉄の採掘を行った際,完全な形の土器や多彩な軽石の加工品が掘り出されたことが遺跡発見のきっかけでした。
その後,3回にわたる発掘調査によって,軽石や土器などをサークル状(直径2~5m)に並べた場所が10か所ほど発見されました。
そして,このほど,完全な形の土器や,軽石で作られた人形(岩偶)・家形の加工品,石を磨いて作った鏃など,計146点が貴重な考古資料として県の有形文化財に指定されました。
山ノ口遺跡では,円形の孔を開けた土器や赤く塗られた土器もたくさん出土しており,ここで「祀り」が行われていたのではないかと考えられています。 |
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4月17日に指定されました。 |
河口貞徳氏※がかかれた実測図も展示中。 |
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※ 河口貞徳氏(1909~2010)は,長年,鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学
者です。河口氏が調査した遺跡の記録や土器や石器などの考古資料は,「河口コレクション」
として,鹿児島県立埋蔵文化財センターが整理・保存・活用を行っています。山ノ口遺跡の出
土品も「河口コレクション」の一部です。 |
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山ノ口遺跡の詳細については,ここからご覧いただけます。 |
山ノ口遺跡の位置については,ここからご覧いただけます(山ノ口祭祀遺跡と表示されます)。 |