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  • 平成30年5月29日(火)
  • 常設展示室の河口コレクションコーナーをリニューアルしました
     
    「骨が語るむかしのくらし」
     

     常設展示室で,長年鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学者 故 河口貞徳(かわぐちさだのり)氏 (1909~2011)が調査した遺跡の考古資料等を紹介しています。
     今回紹介するのは,「骨が語るむかしのくらし」と題して,(いち)()貝塚(かいづか)について紹介しています。
     
    市来貝塚はいちき串木野市川上にあり,約3800年前の縄文時代後期の貝塚として古くから知られています。河口氏は昭和36年に市来村(現いちき串木野市)より委託を受けて,調査を行いました。 貝塚からは,土器や石器だけでなく貝製の腕輪や骨製の釣り針などがみつかりました。また,これまでの発掘調査で4体の人骨が出土しています。
     今回の展示では,貝塚から発掘された土器や貝製の腕輪などをはじめ,3体の人骨の頭部を展示しています。

     
    展示期間:平成30年5月19日()~平成30年9月21日(金)まで
     
    出土した土器や石器などの遺物 発掘された人骨(左:1号・右:2号)
    展示の様子
     

  • 平成30年5月18日(金)
  • ただいま開催中!
     ミニ企画展
    「地層が語る鹿児島の歴史 ~見る・聞く・触る ジオの日~」
     
    日本ジオパーク認定の霧島連山を遠くにながめる上野原。
    地質の日(5月10日)に合わせ,鹿児島の歴史を写真パネルや地層剥ぎ取り資料で紹介しています。

     【期間】 平成30年5月10日(木)~6月10日(日)
     【場所】 展示館ホール     *観覧無料
    六反ヶ丸遺跡(出水市)で発見された噴礫剥ぎ取り資料を展示中!
  •  噴礫痕とは,地震による激しい揺れで土層の液状化現象が起
    こり,地下にあった石の地層が地表まで噴き上がってきたものです。噴礫痕に残る石の大きさから,当時相当大きな地震があったことが想定されます。
     六反ヶ丸遺跡で見つかった噴礫痕は,古墳時代に相当する地層を突き破って地表に達していることから,古墳時代以降に起こった地震によって起こった現象であると考えられ,出水断層帯の活動時期を知る上で重要な資料です。