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カテゴリー: (公財)埋蔵文化財調査センター

6月の発掘調査

六反ヶ丸(ろくたんがまる)遺跡:出水市

粘土層によって,すぐ水が溜まってしまいます。排水作業に苦労しながら調査を進めています。

水没した調査区の様子
遺構かどうかの確認を行っています

 

萩ヶ峰(はぎがみね)A・B,白水(しろみず)B,山ノ上(やまのうえ)A遺跡:鹿屋市

過年度の調査で発見した竪穴建物跡の調査を引き続き行っています。

竪穴建物跡の断面清掃

 

新城跡:阿久根市

焼土が発見されました。炉の跡ではないかと考え,調査を進めています。

赤い土が焼土です

 

北山遺跡:阿久根市

中世(鎌倉時代頃)の竪穴建物跡です。床面で焼土とピットを検出しました。鉄製品や土師器なども出土しています。

竪穴建物跡

中世(鎌倉時代頃)の溝跡で、深いところは2m近くあります。土地を区画したり,敵の侵入を防いだりするための施設と考えられます。

溝状遺構

 

 

 

財団体験フェアin イオンタウン姶良が開催されました

6月12日(日)イオンタウン姶良でワークショップを行いました。今回のワークショップのメニューは,「土器ドキコースター」でした。縄文時代は,貝殻などを使って土器に文様をつけていましたが,今回は縄文人と同じように貝殻などを使ってコースターに文様をつけてもらいました。

 

 

いきなり文様をつけるのは難しいので,まずは,油粘土に文様をつける練習をしました。どんな道具を使えば,どんな文様がつくのか職員が紹介した後,実際に試してもらいました。

貝殻を使った刺突(しとつ)文

貝殻を刺すようににして文様をつけます。

木を使った押型(おしがた)文

様々な形を彫った木を押しながら回して文様をつけます。

これは山形の押型文です。

木を使った押型(おしがた)文 

これは楕円形の押型文です。

 

他にもいろんな道具を使うと,下のような文様がつきます。

 

油粘土で試したら,実際にコースターに文様をつけます。

 

実際に体験した皆様が作ったコースターです。

 

ワークショップの他に,鹿児島県文化振興財団の事業などを紹介するパネル展示もありました。

 

8月27日(土)28日(日)には宝山ホールで財団体験フェアが開催される予定なので,そちらにもぜひお越し下さい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

発掘調査が始まりました

令和4年度の発掘調査が始まりました。

今年度は六反ヶ丸(ろくたんがまる)遺跡(出水市),新城跡(しんじょうあと)(阿久根市),北山(きたやま)遺跡(阿久根市),萩ヶ峰(はぎがみね)A・B,白水(しろみず)B,山ノ上(やまのうえ)A遺跡(鹿屋市)で発掘調査を実施しています。

 

六反ヶ丸遺跡
層の堆積状況が複雑なため,先行トレンチを入れて地層の様子を調べています。
北山遺跡
溝状遺構(みぞじょういこう)【鎌倉時代頃】の調査中です。
新城跡
木や竹を伐採して調査区を整えています。
萩ヶ峰A・B,白水B,山ノ上A遺跡
包含層(ほうがんそう)を手作業で掘り下げていきます。

 

報告書作成・整理作業が始まりました

令和4年度の報告書作成・整理作業が始まりました。

今年度は,萩ヶ峰(はぎがみね)A遺跡(鹿屋市),平佐焼窯跡(ひらさやきかまあと)群(薩摩川内市)は整理作業を行います。

北山遺跡(阿久根市),川久保(かわくぼ)遺跡(鹿屋市),小牧(こまき)遺跡(鹿屋市),石鉢谷(いしばちだに)B遺跡(鹿屋市)は報告書を刊行する予定です。ご期待ください。

各遺跡で今年度の作業が始まりました。

分類作業:土器の接合をするために土器の特徴で分類していきます。

接合作業:土器片を接合していきます。

復元作業:土器片を組み合わせて,もとの形がわかるように復元していきます。

山あり 川あり ~遺跡の立地を見る~

昨年10月から始まった鹿屋市石鉢谷B遺跡と薩摩川内市平佐焼窯跡群の発掘作業は,1月末日をもって無事に終了しました。関係者のみなさまありがとうございました。

さて,遺跡の調査では,遺跡がどのような場所にあるか,航空写真を撮影し,周りの地形といっしょに調査区を撮影します。

鹿屋市石鉢谷B遺跡の北には高隈山が,薩摩川内市平佐焼窯跡群の西には川内川があり,なぜそこで人々の暮らしが営まれたのか,空を飛んでいる気分でご覧ください。

鹿屋市白水町石鉢谷B遺跡(写真中央が調査区)

薩摩川内市天辰町平佐焼窯跡群(写真中央が調査区)

「かごしまの遺跡26号」を発行しました!

(公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターの広報誌「かごしまの遺跡」第26号を1月31日に発行しました。

今回は平佐焼窯跡群(薩摩川内市)と薩摩焼について特集を組んでいます。

また, 今年度発掘調査を行った北山遺跡(阿久根市)、石鉢谷B遺跡(鹿屋市)の成果や発掘調査、整理作業の体験などについても掲載していますので、ぜひご覧ください!

かごしまの遺跡第26号(PDF)

鏡もち!のような石皿

年の瀬を迎え,正月飾りが店頭に並ぶこの頃,遺跡にもめでたい発見がありました。
鹿屋市石鉢谷B遺跡では,直径40㎝ばかりある巨大な石皿が見つかりました。きれいな花崗岩で,表面がつるつるとしています。

現在,縄文時代晩期(約2,500年前)の包含層を調査中です。調査はいよいよ大詰めを迎えます。