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古代家屋群

古代家屋群
古代家屋群2
古代家屋群

照葉樹の森の中にあり,上野原遺跡や長田遺跡,ウフタ遺跡など,縄文時代から古墳時代にかけての竪穴住居が5棟復元されています。太古に生きた人々の家の中から外を眺めてみると,遙か昔の鹿児島にタイムスリップできるかもしれません。

九日田遺跡 縄文時代中期(約4,500年前)

九日田遺跡 竪穴住居 (復元)
九日田遺跡 竪穴住居内部 (復元)

霧島市牧園町で発見された住居跡から想定復元したものです。この住居形態は,縄文時代中期を代表するものです。ほぼ円形(直径約2.9m)の竪穴には6つの柱穴が等間隔に円形にめぐり,その中央部には浅く掘りこんだ炉もあります。

ウフタ遺跡 弥生時代前期(約2,300年前)

ウフタ遺跡 竪穴住居 (復元)
ウフタ遺跡 竪穴住居内部 (復元)

大島郡龍郷町で発見された住居跡から想定復元したものです。このような石囲いや石積み壁の竪穴住居は,奄美や沖縄諸島に特徴的に見られるものです。周囲から一段下がった中央部に石組の炉を持つ母屋があり,その回りには一段高い小部屋,倉庫,出入り口があり,これらが一体となった多重構造の住居です。出土状況から,題材はサンゴや砂岩などが使われていたことがわかっています。ここではサンゴ(白色)を用いて復元しています。

上野原遺跡 弥生時代中期(約2,000年前)

上野原遺跡 竪穴住居 (復元)
上野原遺跡 竪穴住居内部 (復元)

ここ上野原遺跡で発見された住居跡から想定復元したものです。竪穴は花弁形をしており,中央の穴は直径2.7mの円形で2本の柱穴があり,周囲の5ヵ所の穴よりも一段深く掘ってあります。このような住居は,「花弁形住居」,または「日向型間仕切り住居」などと呼ばれる南九州にだけ存在する独特な住居です。

長田遺跡 古墳時代前期(約1,700年前)

長田遺跡 竪穴住居 (復元)
長田遺跡 竪穴住居内部 (復元)

志布志市有明町で発見された住居跡から想定復元したものです。竪穴は5m四方の方形で,内部には柱が4本あり,周囲に浅い溝がめぐっています。このような竪穴住居は,古墳時代に全国的に見られる形のものです。床面の近くに,垂木や桁と思われる炭化した材木が発見されたので,火災にあった住居と思われます。