上野原遺跡は,縄文時代から中世までの複合遺跡です。特に,約10,600年前の2条の道跡とともに発見された52軒の竪穴住居跡群や調理施設とされる集石遺構と連穴遺構などは,九州南部地域における定住化初期の様相を示す集落跡です。
さらに,約8,600年前の埋納された一対の壺型土器や土偶,耳飾り,異形石器などの多彩な出土品は,縄文文化がいち早く花開いた九州南部の特色を示すものとして注目されています。
体験エリアのご案内
上野原縄文の森は,「見学エリア」と「体験エリア」の2つに分かれています。
体験エリア』はタブノキ,シイノキ,ヤマモモなどの照葉樹の森の中にあり,埋蔵文化財の調査・研究・情報発信の拠点施設である「鹿児島県立埋蔵文化財センター」をはじめ,「体験学習館」「祭りの広場」「アスレチック」「古代家屋群」「展望の丘」などが整備されています。特に,「体験学習館」では,「勾玉(まがたま)作り」や「火おこし」などの体験ができるなど,さまざまな活動を実施しています。
体験の内容によっては事前予約が必要な場合がございます。詳しくは「上野原縄文の森展示館」までご連絡ください.