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遺跡保存館

国指定史跡の上にある半地下ドーム型の建物で,上野原遺跡の遺構の一部が薬品処理した状態で保存されています。
10,600年前の竪穴住居跡や集石・土坑などの状況を,発掘されたままの形で見学することができます。

遺跡保存館内の様子

竪穴住居跡

1の住居跡に黄色の軽石がありますが,これは10,600年前に桜島から噴出したものです。そこで,この遺構の年代がわかりました。写真に見える,竪穴住居跡の十字をした部分ですが,これは竪穴住居内に堆積した地層や住居の規模等を知るために,意図的に残してあるものです。

集石遺構

石を焼いてその上に葉などで包んだ魚や肉などを置き,上から土をかぶせて「蒸し焼き料理」をしていたと考えられます。

連穴土坑

大きな穴と小さな穴を掘り,両方の穴をトンネルで繋いであります。トンネルの上の土が陥没しているので,大小の穴がひとつになり,楕円状に見えます。大きな穴で火をおこし,小さな穴(煙突の役割をします)に煙を出して燻製を作っていたと考えられます。
連穴土抗は火を使うので,通常,施設は住居の外に作られます。3の遺構と8の遺構は互いに重なり合っていますが,住居内に作ったものではなく,実際には使用しなくなった住居跡を再利用したものと思われます。