1月28日,霧島市立国分小学校の6年生4クラスに,「ワクワク考古楽授業支援(出前授業)」を実施しました。
国分小学校と国分高校の運動場のある一帯は,島津義久が居城とした国分(舞鶴)城跡として有名です。また,縄文時代から近世までの複合遺跡「本御内(もとおさと)遺跡」でもあります。
授業内容は,まず,平成29年度に国分高校の校舎改築事業に伴い実施された,本御内遺跡の発掘調査成果の紹介を中心に行いました。子どもたちは,発掘調査で見つかった遺構の写真から,「昔から人々がここで暮らしていたんだ」,「授業で学習した,竪穴住居や掘立柱建物が見つかってるんだ」と歴史を実感していました。また,同じく発掘調査で見つかった土器や石器,陶磁器などの遺物を手に取ったり使い方を想像したりと,興味深そうにしていました。
次に,国分小学校に関連のある歴史や文化財について紹介しました。島津義久や島津亀寿(しまづかめじゅ,じめさあ)が国分(舞鶴)城に住んでいたこと,今も小学校に残る朱門の由来などを説明しました。
子どもたちは今回の出前授業を通して,授業で学んだ歴史が身近にあることを実感できたようでした。今後も校区や郷土の歴史・文化財について,関心をもってくれることを期待しています。