上野原縄文の森企画展講演会と共同で開催した今回は,「廃寺は語る! 鹿児島の仏教文化」,「六反ヶ丸遺跡」,「鹿児島城二ノ丸跡」,「諏訪ノ前遺跡」,「展示館リニューアルオープンについて」,「南の縄文文化魅力発信事業」を報告しました。中でも「諏訪ノ前遺跡」の報告では,南九州初となる中世のトイレ遺構が最新の調査成果として紹介されました。
今回のフォーラムでは,東九州自動車道建設や一般国道220号古江バイパス建設,主要地方道路鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築等に伴って発掘調査を行った鹿屋市内の遺跡を取りあげました。掘り出された遺構や遺物から,鹿屋の歴史と文化の特性を紹介しました。
第9回目の今回は,令和3年3月に開通した国道270号宮崎バイパス工事に伴って,平成18年から平成29年度まで発掘調査を行った「中津野遺跡」とその周辺をテーマに,国内最古級の弥生時代前期後半(約2,500年前)の船の一部(舷側板)など,地域で掘り出された遺跡・遺物から南さつまの歴史的特性を紹介しました。
大隅半島で初めての開催となった「かごしま遺跡フォーラム2018」。今回のフォーラムでは,「大隅半島の考古学~道路の下のものがたり~」をテーマに,講演や東九州自動車道建設に伴う遺跡の発掘調査成果の発表を行いました 。
2017年度のフォーラムでは,上野原遺跡の今日的意義を再確認するとともに,上野原縄文の森のさらなる活用に向けた方策を討論・検討しました。
2016年度は,「遺跡が語る!ドラマティック・ヒストリー-舞台は薩摩-」のテーマのもと,鹿児島の近代化を語る遺跡の調査成果や石垣修復のための発掘調査を行っている鹿児島(鶴丸)城跡に関する内容を中心に,ドラマティックな歴史満載の“鹿児島の魅力”に迫りました。
2015年度は,鹿児島(鶴丸)城跡と「かごしま近代化遺産調査事業」で調査された根占砲台跡や敷根火薬製造所跡等の発掘調査の成果から,“斉彬が描いた未来”を探りました。
島津斉彬関連年表2014年度は,鹿児島県歴史資料センター黎明館の企画特別展「南からみる中世の世界~海に結ばれた琉球列島と南九州~」とタイアップし,文献や考古資料等,様々な面から「中世のかごしま」にアプローチしました。
2013年度は,『北と南の縄文文化』というテーマで,東北と鹿児島の縄文時代の遺跡の概要や特徴を紹介しました。また,東日本大震災復興支援の現状を本県からの派遣職員が報告しました。
※都合により,資料集p15~p28は非公開です。
県立埋蔵文化財センター設立20周年記念フォーラム資料集です。埋文センターの20年間の歩みがこの一冊に凝縮されています。