埋蔵文化財技術講座
令和7年2月13・14日に,市町村の埋蔵文化財担当職員を対象とした「埋蔵文化財技術講座(調査研究法)」を開催しました。
今回は「近世・近現代の文化財保護」をテーマとして,文化庁の桑波田文化財調査官を講師に招き,講義を通して現状と課題について説明していただきました。併せて,県や市町村教育委員会の活動の報告も行われました。
これからも研修を重ね,必要な技術等の向上と共に,さらなる文化財保護・活用を進めてまいります。
【参加者の感想】
- 具体的な事例や考え方を聞くことができた。報告,事例発表をされた方に感謝します。
- 桑波田調査官のお話がとても分かりやすかった。近世・近代の取扱いについて,文化庁の新たな考え方を知ることができた。
- 周知の方法や,保存修理など,市で挙がる問題に対して興味深い話を聞くことができた。
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ワクワク考古楽INジュニア・リーダー研修
令和7年1月26日,カクイックス交流センターで,県教委が主催するジュニア・リーダー研修に参加した中学生・高校生を対象に,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。今回は,鹿児島県の縄文時代にスポットをあて,授業を行いました。
まず,なぜ発掘調査が必要なのか,どのような調査を行っているのかを説明し,縄文時代を代表する鹿児島の遺跡として上野原遺跡を紹介しました。
つぎに,約13,000年続いた縄文時代を6時期(草創期・早期・前期・中期・後期・晩期)に分け,県内各地の遺跡の特徴や遺構・出土遺物を紹介しながら説明しました。
生徒たちは土器の接合体験で,土器どうしがつながる部分を探し当てると,ピタッとあったときの感触に驚いていました。
また,早期の土器の文様や,姶良市蒲生町の木佐木原(きさきばる)遺跡から出土した石器の石材について,多くの質問がありました。
生徒たちは,縄文時代の土器や石器に触れながら,昔の人々の技術に驚き,どのような生活を行っていたのか想像することが出来たようです。
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第94号~かごしま遺跡フォーラムほか~
2月22日(土)のホームページの停止について
下記の期間,施設の停電検査を行うため,「鹿児島県立埋蔵文化財センター」・「埋蔵文化財データベース」・「(公財) 鹿児島県文化振興財団 埋蔵文化財調査センター」のホームページが表示できず,ご利用頂けません。
ご不便をおかけいたしますが,何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
【メンテナンス期間】
2025年2月22日(土)
17:00~19:00まで(予定)
赤外線カメラで遺物を調査
今年度,精密分析室の赤外線カメラを新しく入れ替えました。
赤外線カメラは,土器や木簡などの表面に書かれた,消えそうになっている墨文字などの判別を行うことができます。顔料や炭などの鉱物性物質が赤外線に吸収されて,センサーに黒く写るのです。
整理作業ではこのように科学の力で分析を行い,より詳しい調査を行っています。
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ワクワク考古楽出前授業IN霧島市立国分小学校
令和7年1月22日,ワクワク考古楽出前授業を,霧島市立国分小学校の6年生に実施しました。国分小学校と国分高校の運動場のある一帯は,島津義久が居城とした国分(舞鶴)城跡として有名です。また,縄文時代から近世までの複合遺跡「本御内(もとおさと)遺跡」でもあります。
今回の授業では,発掘調査からわかった国分小や周辺の歴史を紹介しました。また,本御内遺跡の調査では,土塁や大きな溝,掘立柱建物跡が見つかったことから,中世の武家屋敷跡である可能性が高いことも説明しました。
最後に,発掘調査で見つかった遺物を紹介しました。子どもたちは,縄文時代の土器や石器,中世の瓦や陶磁器を手に取り,本物に触れたことに感動し,授業で学んだ歴史が身近にあることを実感できたようでした。今後も校区や郷土の歴史・文化財について,関心をもってくれることを期待しています。
【子どもたちの感想】
・ 話の内容も興味深いものばかりで,楽しかったです。実際に出土した遺物に触れる貴重な体験をすることができ,いい思い出になりました。
・ タブレットを使って昔の遺跡などを実際に見られる技術がすごいなと思いました。
・ 国分小や国分高校の下に遺跡があることを初めて知りました。
・ 今まで授業で学んできたことも結びつけながら勉強できてよかったです。
・ 国分寺が国分小学校の近くにある可能性があると聞いて,すごくウキウキしました。
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ホームページのメンテナンスについて
下記の期間,メンテナンスのため「鹿児島県立埋蔵文化財センター」・「埋蔵文化財データベース」・「(公財) 鹿児島県文化振興財団 埋蔵文化財調査センター」のホームページが表示できず,ご利用頂けません。
ご不便をおかけいたしますが,何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
【メンテナンス期間】
2025年2月16日(日)
8:30~12:00まで(予定)
エントランスの展示替えを行いました
埋蔵文化財センターの1階エントランス展示を入れ替えました。上野原遺跡から出土した土器を中心に展示しています。センターに来所された際は,ぜひ,ご覧ください。
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避難訓練
毎年1月26日は,「文化財防火デー」です。昭和24年1月26日に,現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したことに基づいて制定されました。
埋蔵文化財センターでも毎年この日にあわせて,避難訓練を実施しています。今年は,1月24日に実施しました。
センター内から火災が発生したと想定して,職員が安全に素早く避難場所に集合できるか訓練を行い,また,避難後に消火訓練も行いました。どの訓練も,素早く適切に行うことができました。
今後も防災意識を高め,文化財愛護意識の高揚や啓発に取り組んでまいります。
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