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幕末に起こった日本近代化の波は,明治維新という大きな時代を動かして,国内最大の内戦と言われる西南戦争へと突き進んでいきました。鹿児島県は常にこの波の中心で,幕末は,まさに「躍動する薩摩の時代」であったといえます。
日本の近代化をリードし,明治維新から西南戦争の舞台で活躍したふるさと鹿児島の先人たち。当時の実際の砲弾などの出土品を目の前にして,その先人たちの偉業にふれることで,子どもたちは,郷土の歴史をより深く理解することができます。このページでは,西南戦争関連遺跡の調査成果を活用した,学校での授業支援の様子を紹介します。
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本県における西南戦争関連の史跡は,西郷終焉の地となった城山,西郷をはじめ薩軍志士が眠る南洲墓地など西南戦争終焉時期の史跡は有名ですが,それ以外はあまり知られていません。
以下は,主な西南戦争関連遺跡をまとめたものです。県立埋蔵文化財センターでは,上記の西南戦争関連遺跡の中から,「滝ノ上火薬製造所跡(鹿児島市)」(現在調査中),「高熊山激戦地跡(伊佐市)」,「笠取戦跡(霧島市)」,「岩川官軍墓地跡(曽於市)」を,順次,発掘調査する予定です。
そして,遺跡近隣の小中学校,高等学校に埋文職員が出向いて,これらの発掘調査の成果をもとに,出土品を活用した授業支援を実施する予定です。
また,実施した授業内容等をまとめた資料集(学習指導案を含む)も刊行する予定です。【平成30年度の実践例】※クリックすると,実践例のページに移動します。 1 鹿児島市立玉龍高等学校での授業支援(平成30年6月1日実施) 2 南大隅町立神山小学校での授業支援(平成30年6月27日実施) 3 鹿児島市立清水小学校での授業支援(平成30年10月30日実施) 4 奄美市立奄美小・朝日小での授業支援(平成30年11月21日実施) ○ 滝ノ上火薬製造所跡の発掘調査経過について 【令和元年度の実践例はこちらから】