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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

久保田牧遺跡の発掘調査

 久保田牧遺跡は,鹿屋市吾平町にある遺跡です。

 大隅縦貫道(吾平道路)整備のため,昨年度に引き続き令和2年6月から発掘調査が始まりました。現在,古墳時代から中世の地層の調査を行っており,各時代の遺物が見つかっています。
 このように久保田牧遺跡は,大隅半島中南部における先史・古代の人々の生活がうかがえる貴重な遺跡です。今後も,その調査成果に期待が高まります。

 また,これからの時期の発掘調査は,熱中症対策が必要となります。さらに今年は,新型コロナウイルス感染症対策も重要です。暑さ対策・3密対策をとり,調査を進めていきます。

 

 

 

これは何の卵でしょうか?

 上野原縄文の森の体験広場や駐車場で,卵のようなものを見かけます。
 これは,一体何の卵でしょうか。

 その正体,実は,キノコです。その名も「キタマゴダケ」。

 食用で味は美味しく,過去には食した職員もいたとか・・・。

【注意】
よく似たキノコに「タマゴタケモドキ」があります。こちらは毒キノコですので,お気を付けください。

黄色のカサが黄身のように見えますね

ニョキニョキと伸びてきて・・・

カサを広げたらキノコの出来上がり

 

「鹿児島城跡(火除地跡)」の整理指導

 「鹿児島城跡(火除地跡・ひよけちあと)」は,鹿児島市山下町にある遺跡です。遺跡は,城山の麓,鹿児島城の内堀と外堀間の御楼門正面に位置しており,御楼門との間には国道 10 号線が通っています。江戸時代の鹿児島城下絵図では 「明地」等と記されており,当時たびたび火災が発生したことにより,「火除地(火事での延焼防止のために設けられた空き地)」 とされました。
 平成29年12月から平成30年2月まで,鹿児島第3合同庁舎整備事業に伴い,県立埋蔵文化財センターが発掘調査を行いました。現在,報告書刊行のために整理作業を進めています。
 本遺跡では,近世の層から陶磁器や瓦等が出土しています。そこで,6月22日,陶磁器の専門家である鹿児島大学法文学部の渡辺芳郎教授に,出土した陶磁器について指導をいただきました。今回指導していただいたことを活かし,これからの整理作業を進めていきます。
 このように,発掘調査報告書は,専門家の指導や多くの方々の協力によって出来上がります。
 報告書は今年度末刊行されます。今回の指導内容を含め,その調査成果報告にご期待ください。

並べられたパンケース内には出土した陶磁器が入っています

遺物を実見していただきました

指導内容を記録します

 

まいぶんキット貸出事業

 埋蔵文化財センターでは,学校の授業や郷土教育への取組を支援するため,本物の土器や石器などを貸し出し,教室で実際にふれることができる「まいぶんキット貸出事業」を実施しています。

 今回,霧島市立青葉小学校と鹿児島市立伊敷台小学校から申し込みがあり,縄文時代・弥生時代の土器や石器などを貸し出しました。どちらの学校も,6年生の授業参観で活用したいということでした。子どもたちも本物を見て,触って感動したことと思いますが,保護者のみなさんも同じだったのではないでしょうか。

 このように,埋蔵文化財センターでは,学校の要望に合わせて,土器や石器・陶磁器などの遺物を準備して貸し出しております。ぜひ,ご活用ください。

 なお,受取・返却は,原則として当センター(霧島市国分上野原縄文の森)で直接行うことになりますので,ご了承ください。また,離島などで直接受け取ることが難しい場合は,宅配便などの利用も可能ですので,ご相談ください(送料等は学校側の負担でお願いします)。

 詳しくは,学校向け(授業支援・貸出事業)のページをご覧ください。

本物の縄文土器・弥生土器をセットで
職員が土器や石器について説明します
貸し出す土器を確認中
センターからご自分の車で受け取りできます

 

西都原考古博物館への資料貸出

 6月10日,宮崎県立西都原考古博物館が開催する国際交流展「青がつなぐもの ~高麗青磁と古代海洋交易~」の集荷作業がありました。

 今回当センターから出品するのは,大坪遺跡(出水市)の越州窯系青磁,大島遺跡(薩摩川内市)の高麗青磁碗,芝原遺跡(南さつま市)の中岳産須恵器壺やカムィヤキなど計20点です。

 交流展では,国内で出土した朝鮮半島製の陶磁器の展示や,生産・製作技術などを伝えた人々の交流について紹介されます。お近くにお寄りの際は,会場でご覧ください。

会場:
宮崎県立西都原考古博物館 地下1階展示場

期間:
令和2年7月11日㈯~9月6日㈰

宮崎県立西都原考古博物館のホームページはこちらから

集荷前の点検
美術梱包用の薄紙で包む
綿布団を巻く
箱に納める

報告書発送

 5月20日,令和元年度に刊行した発掘調査報告書を,全国の関係機関に発送しました。

 15遺跡(分冊があるので計17冊)の報告書をセットにして箱詰しましたが,その数は250箱近くになりました。箱詰めも大変な作業でしたが,収蔵庫からトラックに積むのもひと仕事でした。

 これらの報告書は,全国の埋蔵文化財の研究機関や大学,鹿児島県内の市町村教育委員会などに届けられ,今後の研究に活用されます。

 また,その報告書の内容は,埋蔵文化財センターのホームページでも公開しています。興味・関心がある方は,ぜひご覧ください。

発掘調査報告書一覧はこちらから

「発掘された日本列島2020」展へ出品

 5月19日,文化庁が主催する「発掘された日本列島2020」展の集荷作業がありました。

 今回出品するのは,当センターが所蔵する鞍曲(くらまがり)遺跡(南九州市知覧町)の旧石器時代のナイフ形石器や接合資料など,計24点です。これらは,南九州における石材原産地近隣の石器製作遺跡の様子を伺い知ることができる良好な資料です。

 「発掘された日本列島2020」展は,東京都江戸東京博物館をはじめとして,以下の日程で各地を巡回する予定です(変更になる可能性もあります)。お近くにお越しの際は,ぜひ会場でご覧ください。

  • 東京都江戸東京博物館
    令和2年6月13日(土)~令和2年8月3日(月)
  • 新潟県立歴史博物館
    令和2年8月22日(土)~令和2年9月27日(日)
  • 福島県立博物館
    令和2年10月10日(土)~令和2年11月15日(日)
  • 一宮市博物館
    令和2年11月28日(土)~令和2年12月27日(日)
  • 中津市歴史博物館
    令和3年1月16日(土)~令和3年2月21日(日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

整理作業開始

 埋蔵文化財センターでは,発掘現場から持ち帰った遺物や図面,写真などを整理(遺物の接合や復元,実測図作成など)し,遺跡の内容や様子を正確に記録し,後世に伝えるために,調査報告書を作成します。

 整理作業は,埋蔵文化財センターの職員に加え,補助事務員(会計年度任用職員)の方々を任用し,遺跡ごとにチームを作って進めています。

 4月14日,今年度の開始式がありました。今年は,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,センター2階の外にある「大地の広場」行いました。朝の屋外ということで,やや肌寒さがありましたが,新鮮で開放的な式になりました。
 
 こうして,本格的な整理作業が始まりました。各遺跡,報告書作成に向けて1年間取り組んでいきます。

 ※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,現在整理作業の様子は見学できません。

春は,別れと出会いの季節

 埋蔵文化財センターでは,令和元年度の人事異動で8名の転退職があり,3月31日に離任式と出発式を行いました。
 これまでセンターの業務に大いに貢献された方々です。きっと新しい職場でも,ご活躍されることと思います。

 そして,4月1日に新任式を行い,新しい職員を迎えました。埋蔵文化財の仕事が全く初めての方もいらっしゃれば,懐かしい方もいらっしゃいました。
 こうして全職員がそろい,令和2年度がスタートしました。

 これからも,埋蔵文化財の発掘調査を実施するとともにその保護に努め,文化財に対する普及・啓発を進めてまいります。よろしくお願いいたします。

(今回の離任式・出発式・新任式は,新型コロナウイルス感染症対策のため,規模縮小・時間短縮で実施しました。)

離任式
出発式
新任式