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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

下城跡発掘調査現地説明会

令和6年12月22日,今年度,発掘調査を実施している下城跡(しもじょうあと・姶良市北山)で,現地説明会を行いました。

下城跡は,戦国時代の山城跡で,これまでの調査において,多くの曲輪(建物が建っていたと思われる平坦面)や,曲輪と曲輪の間に設けられた空堀が見つかっています。

今回の説明会で,その特徴を紹介しました。
曲輪では,建物の柱跡と思われる穴や炉と思われる土が焼けた跡が見つかっていること,また,空堀では埋まった土の様子等を紹介しました。

当日は約160人の参加をいただき,みなさん,曲輪や城跡の説明を聞きながら,当時の様子に思いを馳せていらっしゃいました。

また,「南の縄文文化展」を北山伝承館で開催しました。こちらもたくさんの方々がお見えになり,発掘調査で見つかった遺物等を興味深くご覧になっていました。

開会の様子

曲輪を説明中

曲輪と曲輪の間の空堀を説明しています
発掘調査で見つかった遺物を展示しました

 

本日開催!「解明進む 志布志の縄文文化展」(令和7年2月2日まで)

東九州自動車道や都城志布志道路建設に伴い,発掘調査を行った遺跡の出土資料(縄文時代を中心に)を展示しています。
この機会に会場でご覧ください。

日時:令和6年12月4日(水)~令和7年2月2日(日)

会場:志布志市埋蔵文化財センター
志布志市志布志町安楽41-6

入館:無料

開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(国民の祝日時は翌日) 12月29日~1月3日

主催:鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催:志布志市教育委員会

展示の様子

展示の様子

展示の様子

志布志市埋蔵文化財センター

かごしま遺跡フォーラム2024

11月2日(土)に,鹿児島県立図書館で,「かごしま遺跡フォーラム」を開催しました。

今回は,昨年度報告書が刊行された光台寺跡(指宿市),照信院跡(大崎町),大願寺跡(さつま町),六反ヶ丸遺跡(出水市)と,同じく昨年度発掘調査を行った鹿児島城二之丸跡(鹿児島市),諏訪ノ前遺跡(阿久根市)の報告を行いました。

また当日は,上野原縄文の森展示館リニューアルオープンと,「南の縄文文化魅力発信事業」についての発表も行われました。

当日は朝から強い雨が降っていましたが,フォーラム開催時には雨も上がり,80人の参加がありました。来場者の方々は各報告を興味深く聞かれ,質疑応答では多くの質問が寄せられました。

今後も発掘調査の最新情報を紹介していきますので,次回も多くの方の参加をお待ちしております。

また,今回のフォーラムの様子は県政広報番組「かご探偵」(KKB)で,11月23日午後5時55分から放送予定です。ぜひ,ご覧ください。
鹿児島県/かご探(外部リンク

フォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。

フォーラム資料集 – 鹿児島県上野原縄文の森

【参加者の感想】

  • 遺跡を調査して,どのような歴史が復元されたのかがわかると,とても面白いです。
  • 大変わかりやすく興味深く聴くことができました。ありがとうございました。
  • わかりやすかったですが,もう少し深い説明も欲しかったです。
  • 今後も最新の発掘調査成果の話を聞きたい。

 

「廃寺は語る!よみがえる鹿児島の仏教文化」の報告

六反ヶ丸遺跡の報告

鹿児島城二之丸跡の報告

諏訪ノ前遺跡の報告

南の縄文文化魅力発信事業の報告

質疑応答の様子

埋蔵文化財技術研修講座(調査技術)

8月22・23日に,市町村の埋蔵文化財担当職員を対象とした,「埋蔵文化財技術研修講座(調査技術)」を開催しました。

今回は,報告書刊行のための遺物の実測やデジタルトレースの研修を行いました。参加者からは,「実測のためにどの情報が必要で,作図の方法がよくわかった。」,「デジタルトレースを今後活用していきたい。」などの感想をいただきました。

土器の実測研修

デジタルトレース研修
デジタルトレース研修

新発見! かごしまの遺跡2024発掘調査速報展・かごしま遺跡フォーラム

現在開催中の上野原縄文の森企画展で,最新の調査成果を展示しています。
リニューアルオープンした常設展示とあわせて,ぜひご覧ください。
また,「かごしま遺跡フォーラム(企画展講演会)」も下記のとおり実施します。
こちらも多くのご参加,お待ちしております。
日時 : 令和6年11月2日(土) 午後1時~午後4時
場所 : 鹿児島県立図書館大研修室
内容 : 発掘調査成果報告
    上野原縄文の森常設展示リニューアルオープンについて
    南の縄文文化魅力発信事業について
主催 : 鹿児島県立埋蔵文化財センター
   (公財)鹿児島県文化振興財団 上野原縄文の森
参加費: 無料
定員 : 200人(要事前申込み)
〇申し込み方法
 上野原縄文の森のホームページ,または電話・FAX
 電話:0995(48)5701
 FAX :0995(48)5704

名主原遺跡現地公開

8月27日(火)に,名主原遺跡(鹿屋市吾平町)周辺地域の方々を対象とした,現地公開を行いました。名主原遺跡は,主要地方道鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築事業に伴い,発掘調査を実施している遺跡です。

昨年度までの調査で,花弁形建物跡や土坑に伴うと思われる大型の溝跡が見つかっていましたが,今年度の調査でも,弥生時代から古墳時代の建物跡や,土器や石器などの遺物が多く見つかっています

今回の現地公開では57人の参加者があり,その調査成果を紹介することができました。参加者からは,「地元に貴重な遺跡があることがわかりよかった。」などの感想をいただくことができました。

遺構説明の様子

出土品を展示して紹介

埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)

令和6年7月19日,埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)を実施しました。この講座は,市町村教育委員会の埋蔵文化財担当職員を対象として,発掘調査に関する必要な技術等の向上を図ることを目的としています。

午前中は,志布志市の野首遺跡で発掘調査の現場研修を行いました。実際の発掘現場の運営や管理,必要な物品等について知識や理解を深めました。

午後からは,志布志市教育委員会の相美氏を講師として迎え,教育委員会の体制,事業への取り組み,施設管理などを紹介していただきました。

今回の研修が,市町村の担当者の業務向上に役立てばありがたいです。

発掘現場での研修
志布志市の取り組みを紹介

中学生職場体験

5月に,国分中学校,国分南中学校,隼人中学校,舞鶴中学校の生徒たちが,埋蔵文化財センターと上野原縄文の森で職場体験を行いました。

生徒たちは,当センターの役割の説明を受け,センター内を見学し,整理作業の様子や出土した土器などを紹介されました。

業務体験では,整理の基礎作業である土器洗い,拓本や資料整理を体験して,生徒たちはどの業務にも一生懸命取り組んでいました。

今回の職場体験を通じて,生徒たちは働くことの意義,楽しさや大変さを学び,将来の進路や目標が明確になったようです。生徒たちの今後の成長に期待しています。

整理作業を見学

保存処理業務を説明しています

収蔵庫で鹿児島県の縄文土器の特徴を紹介

土器洗い体験

拓本体験

資料整理