河口コレクションとは,長年,鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学者,河口貞徳氏(1909~2010)が調査した遺跡の記録や,土器や石器などの考古資料のことです。
河口氏は昭和20年代から約60年間にわたり,多くの遺跡を発掘し,遺物の時期や生活内容の解明を進めてきました。その資料は鹿児島県の歴史や文化を知る上で大変貴重なものとなりました。そしてこれらの貴重な資料は,ご遺族のご好意によりまとめて県立埋蔵文化財センターへ河口コレクションとして寄贈していただくこととなりました。
ここに河口コレクションの一部を展示・公開し,河口氏がこれまで残されてきた多くの業績を偲びたいと思います。