- 平成27年5月13日(水)
- ※現在は,縄文の森展示館常設展示室河口コレクションコーナーにて公開中です。
- 祝!県指定有形文化財 ~山ノ口遺跡出土品~
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山ノ口遺跡は,弥生時代中期後半(今から約2,100年前)の遺跡で,大隅半島の中部, 錦江 町の海岸近くの,国道269号線に沿った海岸側の畑地に立地しています。
昭和33年5月に砂鉄 の採掘 を行った際,完全な形の土器や多彩 な軽石 の加工品が掘り出されたことが遺跡発見のきっかけでした。
その後,3回にわたる発掘 調査によって,軽石や土器などをサークル状(直径2~5m)に並べた場所が10か所ほど発見されました。
そして,このほど,完全な形の土器や,軽石で作られた人形 (岩偶 )・家形の加工品,石を磨 いて作った鏃 など,計146点が貴重な考古資料として県の有形文化財に指定されました。
山ノ口遺跡では,円形の孔 を開けた土器や赤く塗 られた土器もたくさん出土しており,ここで「祀 り」が行われていたのではないかと考えられています。4月17日に指定されました。 河口貞徳氏※がかかれた実測図も展示中。 ※ 河口貞徳氏(1909~2010)は,長年,鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学
者です。河口氏が調査した遺跡の記録や土器や石器などの考古資料は,「河口コレクション」
として,鹿児島県立埋蔵文化財センターが整理・保存・活用を行っています。山ノ口遺跡の出
土品も「河口コレクション」の一部です。山ノ口遺跡の詳細については,ここからご覧いただけます。 山ノ口遺跡の位置については,ここからご覧いただけます(山ノ口祭祀遺跡と表示されます)。