令和4年5月21日(土),上野原縄文の森展示館多目的ルームにて,考古学講座第2回「火山災害と縄文人」が開催されました。
都城市教育委員会 文化財課 課長の桒畑光博氏を講師に迎え,縄文時代に起こったアカホヤ噴火や桜島噴火,霧島御池の火山噴火が当時の縄文時代に与えた影響について講演いただきました。
講座の中では,始めに近年の火山噴火の事例を取り上げ、火山噴火がどのような災害を引き起こすのかを解説したあと,実際の発掘調査成果の中から,出土した土器や石器の出土傾向などを比較して,縄文時代の人々の生活が噴火前後で変わったことをわかりやすく解説されました。
縄文時代の火山の状況とその影響を受けた縄文人の様子に参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。
また,現在,展示館多目的ホールでは,ミニ企画展「地層が語る鹿児島の歴史~見る・聞く・触る ジオの日~」として,池田湖が噴火した際の軽石や液状化現象の痕である噴砂などが見られる久保田牧遺跡(鹿屋市吾平町の)の地層剥ぎ取りを5月29日まで展示中です。
是非この機会にご覧ください!