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南の縄文調査室から平成25年5月

  • 平成25年5月16日(木)

    9,500年前を未来に伝えるために… ~南の縄文調査室の仕事1「環境調査(かんきょうちょうさ)」~

   上野原縄文の森には,「地層観察館(ちそうかんさつかん)」と「遺跡保存館(いせきほぞんかん)」の2つの特別な施設があります。なにが特別かといいますと,これらの施設は,上野原遺跡が発掘された当時の遺構や地層がそのままの状態(じょうたい)で保存されているのです。つまり,ここでは,9,500年前の地面を()の当たりにすることができます。
 しかし,地面の土はそのままにしていると,乾燥(かんそう)してひび割れてしまいます。せっかくの縄文時代の住居跡もひび割れてしまっては元も子もありません。また,乾燥を(おそ)れるあまり,湿度(しつど)を高くしすぎるとカビが発生(はっせい)してしまいます。
 そこで,この2つの施設では,毎日,温度と湿度の環境調査を行い,その日の環境に合わせて空調(くうちょう)が行われています。施設内を,何度ぐらいの温度で,どの程度(ていど)の湿度に(たも)っておけば,カビが発生しないのか,また,乾燥を防ぐことができるのか。それは,開園以来10年に渡る環境調査の中で(つちか)われた温度管理(おんどかんり)にかかっています。9,500年前の姿を,未来に伝えるために,今日も温度計・乾湿計(かんしつけい)とのにらめっこが(つづ)きます。
     
 環境調査記録ノート  地層観察館  遺跡保存館
環境データの一例(遺跡保存館,4月)    
   

平成25年5月24日(金)

 メッセージありがとうございます  ~まいぶんキット貸出(かしだし)事業~

  埋蔵文化財センターでは,普段(ふだん)の授業や郷土(きょうど)教育への取り組みをお手伝いするため,「まいぶんキット貸出事業」を行っています。この事業は,多くの子どもたちに,いつもの教室の中で,本物の土器や石器に()れてもらおうという目的で行われています。センターの収蔵品(しゅうぞうひん)の中から,学校からの要望(ようぼう)に合わせ,学習に活用できる遺物(いぶつ)を教材として貸出しています。
 先日,まいぶんキットをご活用いただいた霧島市立日当山(ひなたやま)小学校から写真のようなメッセージをいただきました。メッセージの中には,「生まれて初めて土器にさわって,歴史に興味(きょうみ)を持ちました」,「実際にさわるという経験(けいけん)はそんなにないと思うので,よい経験になりました」,「ぼくもこんな仕事をするのもいいなと思いました」など,たくさんのうれしいメッセージが()かれていました。
 日当山小学校のみなさん!本当にありがとうございました。またの活用(かつよう)をお()ちしています。
     
日当山小学校の6年生のみなさんからのメッセージ