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西南戦争を掘り,学ぶ(実践例2)

  • 西南戦争を掘り,学ぶ事業
  •  幕末に起こった日本近代化の波は,明治維新という大きな時代を動かして,国内最大の内戦と言われる西南戦争へと突き進んでいきました。鹿児島県は常にこの波の中心で,幕末は,まさに「躍動する薩摩の時代」であったといえます。
     日本の近代化をリードし,明治維新から西南戦争の舞台で活躍したふるさと鹿児島の先人たち。当時の実際の砲弾などの出土品を目の前にして,その先人たちの偉業にふれることで,子どもたちは,郷土の歴史をより深く理解することができます。
     このページでは,西南戦争関連遺跡の調査成果を活用した,学校での授業支援の様子を紹介します。

  • 【平成30年度の実践例2】
    南大隅町立神山小学校での授業支援(平成30年6月27日実施)
     6月27日(水)の3校時と4校時に,南大隅町立神山小学校6年生42名を対象に「ワクワク考古楽(授業支援)」を実施しました。
     3校時は,「神山小学校周辺の遺跡を知ろう」をめあてに授業を行いました。授業の中で,日本最古・最大級の集落遺跡である上野原遺跡と同じ時期(約9,500年前)の遺跡である「大中原遺跡」が神山小学校近くにあることを紹介しました。また,本年度の4月に県指定文化財になった「根占原台場跡(南大隅町根占)」の学習もしました。自分たちの学校の近くに有名な遺跡が2つもあることに,子どもたちは,たいへん興味を持ったようです。
     4校時は,大中原遺跡などから出土した本物の土器や石器にふれる学習とあわせて火起こし体験をしました。当時の生活や本物に触る体験をとおして,地域の歴史や文化財に興味・関心を持ってもらえたのではないかと考えています。
    本時案(※クリックすると本時案とワークシートがダウンロードできます。)

     県立埋蔵文化財センターでは,上記の西南戦争関連遺跡の中から,「滝ノ上火薬製造所跡(鹿児島市)」(現在調査中),「高熊山激戦地跡(伊佐市)」,「笠取戦跡(霧島市)」,「岩川官軍墓地跡(曽於市)」を,順次,発掘調査する予定です。
     そして,遺跡近隣の小中学校,高等学校に埋文職員が出向いて,これらの発掘調査の成果をもとに,出土品を活用した授業支援を実施する予定です。
     また,実施した授業内容等をまとめた資料集(学習指導案を含む)も刊行する予定です。