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試掘調査

10月18日,志布志市の道悦(どうえつ)遺跡において「試掘調査」を行いました。

「試掘調査」とは,開発などの工事前に,埋蔵文化財の有無を確認するために行う部分的な発掘調査のことをいいます。

今回は,重機(バックホー)を使い,4本のトレンチ(試し掘りの穴)を掘って調査を行いました。

重機で掘るといっても一度に掘ってしまうのではなく,幅2mほどの長方形の範囲を,地面と水平に少しずつていねいに掘り下げていきます。その際,地層の色や質(粘土質・砂質・火山灰層)の違いなどを観察しながら,途中で土器などが出てこないか,住居の跡などが見つからないか,確認しながら掘り進めました。

試掘調査で埋蔵文化財が確認された場合,遺跡の範囲や時代をより正確に把握する「確認調査」,全面的に発掘を行う「本調査」へと進みます。

遺跡の発掘調査は,このように様々な段階を経て行われているのです。

トレンチの場所を設定します

重機で少しずつ掘り下げていきます
地層の色や質,遺構や遺物の有無を確認します

トレンチ内の地層の色や質を記録します

トレンチは,試掘後に埋め戻します