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立塚遺跡現地説明会

令和3年11日6日,鹿屋市吾平町の立塚遺跡で現地説明会を実施しました。立塚遺跡は,鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築事業に伴い,発掘調査を行っている遺跡です。

これまでの調査で,縄文時代晩期から弥生時代前期(約3,000~2,500年前)の遺物が多く見つかっています。また,奈良時代から平安時代(約1,100年前)の畑跡や建物の柱跡などの遺構も見つかっています。

現地説明会では,これらの遺物や遺構を紹介するとともに,「紫コラ」と呼ばれる,貞観(じょうがん)16(874)年に指宿市の開聞岳が噴火したときの火山灰で埋まった遺構も説明しました。

また,弥生時代以降に作られたと思われる,長さが約6cmもある大型の管玉(くだたま)も見つかっています。こちらも展示して紹介しました。

当日の天気は雨でしたが,50人の参加がありました。参加者からは,「初めて遺跡の説明会に来たけれど,昔の様子を知ることができて楽しかった」などという感想をいただきました。

埋蔵文化財センターでは,今後もこのような現地説明会や遺跡の調査成果を紹介するフォーラムなどを開催予定です。詳しくは,ホームページ等で紹介しますので,ご期待ください。

当日の資料はこちらからダウンロードできます。

立塚遺跡の土層

紫コラの入った遺構を説明

古代の畑の畝(うね)跡を紹介

出土した遺物を展示して紹介

出土した大型の管玉(転載禁止)