遺跡の発掘調査で「ようじょう」という単語を耳にすることがあります。
漢字では「洋上」ではなく,「養生」と書きます。
遺跡の発掘調査は,ほとんどが長期に渡ります。調査期間中にみつかった遺構や遺物の乾燥を防いだり,降雨で流されないようにするためにブルーシートやコンパネを使って覆い,保護したりします。それを「養生」といいます。
特に夏の時期は,暑さによる地面の乾燥やひび割れ,台風等の大雨による水害が多くなります。このためほぼ毎日,1日の作業の終わりには「養生」をして終了します。
発掘作業には,このような細かな対策も必要です。見つかった遺構や遺物を大切に守っているのです。