令和5年12月2日,鹿屋市串良公民館別館で,「かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」を開催しました。
11回目となる今回のフォーラムでは,東九州自動車道建設,国道220号古江バイパス建設,そして鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う遺跡の発掘調査成果を報告しました。
また,鹿屋市教育委員会が発掘調査を行った「町田堀遺跡」,「八反田遺跡」,「岡崎古墳群」の調査成果について,鹿屋市の担当者から報告をしていただきました。
その後のパネルディスカッションでは,鹿屋の地理的環境や地形,縄文時代,弥生時代,古墳時代の特徴について,意見交換が行われました。また,会場から質問を受け,遺跡の特徴をより詳しく掘り下げることもできました。
当日は150人の参加者があり,発表者の報告にうなずいたり,メモを取ったりして,関心をもって聞かれていました。また,展示された遺物や写真パネルをご覧になり,「身近な場所にたくさんの遺跡があることを知り,よかった」,「自分たちの祖先の生活の様子がわかった」などの感想を得ることができました。
今回のフォーラムを契機として,郷土の文化財についてさらに興味をもち,地域の歴史により深く関心を寄せていただければ幸いです。
鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,今後も定期的にフォーラムを開催する予定です。多くの参加をお待ちしております。
今回のフォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。
「フォーラム資料集」
https://www.jomon-no-mori.jp/category/zcenter/zcenter-forum/
開会のあいさつ(所長)