2月9日(金),薩摩川内市立鹿島小学校の5・6年生に,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。
授業では,甑島を代表する二つの遺跡,「中町馬場遺跡」と「大原・宮薗遺跡」について紹介しました。
中町馬場遺跡は上甑島の里にあります。発掘調査や地質研究の成果をもとに,山から流れる土砂と海の沿岸流の作用により,土砂が堆積して里の平地ができたことを伝えました。中町馬場遺跡では,弥生時代・古墳時代の貝溜まりや人骨,多量の貝や動物・魚などの骨が出土したことや,発掘調査に当時の里小学校の児童が直接参加したことなど紹介しました。
次に,鹿島小学校と同じ下甑島の南端の手打集落にある大原・宮薗遺跡の発掘調査成果を紹介しました。弥生時代の壺棺から,幼児の人骨が出土したことなど,中町馬場遺跡同様に重要な遺跡であることを説明しました。
また,中町馬場遺跡出土の人骨や動物の骨,魚骨,大原・宮薗遺跡出土の土器などを実際に見てもらい,触感や重さを実感してもらいました。
そのあとは,全学年の子どもたちに,火起こし体験を挑戦してもらいました。
まず始めに,道具やその使い方を説明し,子どもたち同士ペアになって火起こしをしてもらいました。火が着いたときは,喜んでいました。
子どもたちは授業中,目を輝かせながら,大きくうなずきながら,説明を聞いてくれました。この授業を通して,甑島の歴史についてさらに興味をもち,郷土理解を深めてくれたと感じることでした。