2か所に台をもつ,古墳時代の変わった器台です。表面は,なでた後にみがき調整が丁寧にされており,非常に鮮やかな赤色に塗られています。割れた状態でまとまって出土しましたが,破片が特徴的で,どのような形になるか想像がつきませんでした。しかし,接合を行ったらこのように独特の形になりました。これは,お墓にお供えされた土器で,葬送儀礼などにともない,その場で故意に壊したと考えられます。