素焼きの椀です。底部は,輪状でなく柱状の高台(充実高台)になっていて,ちょっと丸みを帯びたプロポーションも特徴です。
平安時代の10世紀初頭頃のものと考えられ,当時の「薩摩の土器」とも呼ばれています。
井戸状遺構の一角から,全く欠けていない2点が出土しました。井戸の祭祀があったのでしょう。