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色々な痕が残る土器の底(中津野遺跡:南さつま市)

縄文時代後期(約4,000年前)の土器の底です。土器製作時に底に敷いた物の痕跡です。

1795は,植物を編んだ網代編み(網代底),1817は葉っぱの圧痕が残る底部で,オオタニワタリの葉を利用していることが判明しています。

1828は底面の周縁部にごく小さなくぼみがまとまって見られるもので,クジラの脊椎骨の痕の可能性があります。

色々な敷物を使い土器を製作していたようすがわかると共に,当時の編物の技術も知ることができます。

『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(217)「中津野遺跡 低地部・低湿地部編」第1分冊
https://www.jomon-no-mori.jp/wp-content/uploads/2022/04/H46001-2-0217-1.pdf
第3分冊