虎居城跡では石切場の跡が3か所発見されました。
約11万年前の加久藤火砕流堆積物である溶結凝灰岩を,縦方向に階段状に切り出しています。
石を割るためのくさび「矢」の痕跡も明瞭に残されています。城跡からこの石材を使った石製品が出土していないことから,切り出された石は,川内川から運ばれ,別の場所で製品化されたものと考えられています。
城の時期でなく,18~20世紀前半ぐらいに石切場として,活用されていたようです。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(162)「虎居城跡」
https://www.jomon-no-mori.jp/old/pdf_data/H46001-2-0162.pdf