令和6年7月10日,日置市立伊作小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
授業の前半は,学校近くの黒川洞穴の調査や整理作業で分かったことを紹介しました。身近なところから昔の人々の生活の跡が発見されていることに,子どもたちは驚いていました。
後半は,小学校の隣の吹上歴史資料館に移動しました。資料館には,鹿児島県の考古学をリードしてきた河口貞徳氏が行った黒川洞穴の調査成果を,「河口コレクション里帰り展」として展示していて,黒川洞穴から出土した土器や石器,貝製品,骨角器などの展示品を見学しました。
子どもたちは,黒川洞穴が長い間使用され続けていることに関心をもち,また丸玉状石器や獣骨で作られたかんざし,垂飾品を見て感動していました。
その後,上野原縄文の森のお出かけ体験隊による火おこし体験を行い,「昔の人達が火をおこすときの大変さが分かった」という感想を聞くことができました。
今回の授業で子どもたちは,自分たちの身近に黒川洞穴という有名な遺跡があることを知り,昔の人びとの生活を思いうかべることができたと思います。