垂飾品は装身具の一種で,いろいろな種類の石や土製品に穴をあけ紐を通し,現在のネックレスのようにして使われたと考えられています。
出水貝塚で出土した垂飾品は,乳白色の石を細長い半月状に加工し,中央付近に貫通する穴を開けています。側面をよく見ると,浅い溝のような窪みが縦方向に入っています。
この溝があったことから,この垂飾品は元々「大珠」というもっと大きい垂飾品であったこと,その大珠を再び加工して作られたものである可能性が高いことが分かりました。
石製垂飾品
実測図
加工方法