鯨骨製のヘラ状製品です。靴ベラのようですが,アワビオコシの可能性が指摘されています。
正面背面ともに横方向の面取り,斜め方向の丁寧な研磨を施しています。穿孔は両面から行われており,正面に孔が1つ確認できます。縄文時代後期(約4,000年前)の遺物と考えられています。
実測図だけ掲載していますので,上野原縄文の森企画展「古代人に学ぶ“MOTTAINAI(もったいない)”」(令和7年4月26日(土)~7月6日(日))で実物をご覧ください。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(222)「黒川洞穴」(PDF)