八重石遺跡は,西之表市馬毛島中央部の最高地点である岳之越から約400m東,標高約40mの段丘面に位置する,縄文時代草創期から縄文時代晩期にかけての遺跡です。
発掘調査では,県内で最南端と考えられる連穴土坑1基が検出されたほか,縄文時代草創期と考えられる局部磨製石鏃,縄文時代早期前葉と考えられる条痕文土器や磨製石斧など複数 の石器が出土しました。
また,縄文時代晩期の黒川式土器と考えられる土器も出土しました。
これらの発掘調査の成果は,当該地域の縄文時代草創期から縄文時代晩期の生活をとらえる上で,貴重な資料となります。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(234)「八重石遺跡」(PDF)
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