小牧遺跡では,縄文時代後期(約4,300年前)の土器の底部にクロゴキブリの卵鞘((らんしょう)卵を包むカプセル)の圧痕が発見されています。
クロゴキブリはかつて,近世(18世紀)以降に中国から日本に渡来した中国原産の外来種と考えられていましたが,圧痕の検出によって縄文時代から日本に存在していた可能性があることが分かりました。
このことは,4,300年前の小牧遺跡では長期的な集落を維持するための食糧が存在していたことを表しています。
上野原縄文の森では,土器と圧痕レプリカを見ることができます。