令和7年9月26日,南大隅町立神山小学校の6年生22人に,ワクワク考古楽出前授業を行いました。
授業では,南大隅町根占の歴史について,近現代から時代を遡り,古代まで学習しました。事前にワークシートを配布し,郷土の歴史を自分で調べたり家族に聞いたりしながら調べてもらっていたので,授業で答え合わせができました。地図を見て知っている場所が出てくると,頷きながら確認する子ども達もいました。
南大隅町でも多くの遺跡が発見され,発掘調査が行われています。現在は,対岸に開聞岳や錦江湾が広がり,風光明媚な南大隅町ですが,遺跡内では開聞岳の噴出物である黄ゴラ(約4,000年前)や喜界カルデラのアカホヤ火山灰(約7,300年前)が厚く堆積し,当時大きな自然災害に見舞われたことが分かります。大中原遺跡では,太平洋戦争中に墜落した戦闘機紫電改の機銃が出てきたり,約10,000年前の縄文時代のレモン形の土器が見つかったりしています。連綿とその土地が使われ続け,自然災害に見舞われながらも南大隅町に暮らしてきた人々の暮らしが分かります。
授業の後半では,南大隅町の遺跡で出土した土器や製鉄炉の羽口などを実際に手に取って触れ,文様の付け方に注目したり,持ってみて使用するときのことを考えたりする様子が見られました。
火起こし体験では,2人1組で力を合わせて火起こしを行いました。なかなか火がつかない子もいましたが,友達と励まし合いながら取り組む様子はとても微笑ましく,火を点けるける大変さ感じたられた一時間だったと思います。
現在,社会科の日本史学習では,古代まで進んでいるそうです。今回,近現代まで取り扱ったので,学習をしていく中で自分たちの住む南大隅町の歴史とも比較し,興味を持って意欲的に取り組んでもらえればと思います。
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