一般的に「有溝砥石」とは、日本列島で主に縄文時代草創期という1万年以上前の遺跡からみつかり、「矢柄研磨器(やがらけんまき)」とも呼ばれている弓矢の矢を研磨したのではないかとされている石器のことを指します。
琉球列島で「有溝砥石」と呼ばれている石器は、これよりだいぶ新しい縄文時代後期や晩期の遺跡から見つかります。その多くは砂岩というザラザラした石の表面で何かを磨った結果、幅が5㎜ほどで断面が半円形をした直線的な溝が何条か残されているものです。ケブラノ前遺跡では2点出土しています。
有溝砥石は、今まで、貝製品を製作するために貝殻の縁(ふち)を磨くための石器であるとされてきましたが、近年、貝製品や未製品が出土しない遺跡から多量に出土する事例がみられることや、縁が丸みを帯びている貝殻を磨くと溝の真ん中付近が深くなると考えられますが、溝跡の底の部分が直線的なことから、別の何か、細くてまっすぐなものを磨いたのではないかと考えられます。ただ、何を磨いたのかはっきりとわかっていません。みなさんのアイデアをお願いします。
