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珠玉の一品 2014年3月
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珠玉の一品 2014年3月
平成26年3月6日(木)
どちらが本物でしょうか?
~見事な
複製品
(
ふくせいひん
)
(レプリカ)の誕生です~
上の写真は,南さつま市の
上加世田
(
うえかせだ
)
遺跡から出土した
岩偶
(
がんぐう
)
ですが,
対
(
つい
)
(ペア)の岩偶ではありません。一方が本物で,もう一方がその複製(レプリカ)です。さて,どちらが
レプリカでしょうか?
正解
(
せいかい
)
は,カーソルを写真の上に
置
(
お
)
いてみてください。
でも,そっくりでしょう?わたしたちセンターの職員でも,ちょっと見だけではどちらが本物か見分けることができません。両手で持ち比べて,「重い方がレプリカかな」と,やっとわかるぐらい,細かいところまで,
精巧
(
せいこう
)
に複製しています。
岩偶は,元々の材料が
軽石
(
かるいし
)
ですので,
非常
(
ひじょう
)
にもろく,時間とともに
風化
(
ふうか
)
していきます。ちょっと当てただけでも欠けてしまいますので,
展示
(
てんじ
)
のときは,取り
扱
(
あつか
)
いにとても
神経
(
しんけい
)
を使います。
また,下の
木簡
(
もっかん
)
は,薩摩川内市の
京田
(
きょうでん
)
遺跡から出土したものですが,これも
保存処理
(
ほぞんしょり
)
をきちんとしていても,木の
材質
(
ざいしつ
)
上,時間とともに,
繊維
(
せんい
)
がもろくなっていきます。また,木簡に書かれた文字(
墨書
(
ぼくしょ
)
)も,
紫外線
(
しがいせん
)
にさらされることで,だんだんと
薄
(
うす
)
くなり,
判別
(
はんべつ
)
できなくなっていきます。
そこで,レプリカの
登場
(
とうじょう
)
となります。
劣化
(
れっか
)
を防ぐため,収蔵庫の中で
厳重
(
げんじゅう
)
に
保管
(
ほかん
)
され,日の目を見ることができなかった
貴重
(
きちょう
)
な資料を,精巧に複製したレプリカという形で,みなさんにどんどんお見せしていきたいと考えています。
木簡のレプリカも今回製作しました
文字も 鮮明に復元しました(X線画像)
写真は,1点の木簡を四方向から撮影したものです。
※ 二つの遺跡とも「先史・古代の鹿児島」の中で,詳しく解説されています。是非ご覧ください。