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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

文化庁への要望活動オンライン

 「全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会」は,全国の自治体設立による埋蔵文化財センターや出土品管理センターなどが参加し,埋蔵文化財の保護・活用・調査研究の充実と情報交流を目的として設立された組織です。令和元年度から,鹿児島県立埋蔵文化財センターが事務局を務めています。

 10月12日,その連絡協議会の業務の一環として,文化庁への要望活動を行いました。今回は新型コロナウイルス感染症対策として,文化庁と当センターをインターネットでつなぎ,オンラインで実施しました。

 本格的な双方向オンライン会議は,当センターでも初めての試みでしたが,お互いの顔を見ながら話し合いを順調に進めることができました。

 

新城跡・北山遺跡・諏訪ノ前遺跡の確認調査

 新城跡・北山遺跡・諏訪ノ前遺跡は,阿久根市山下にある遺跡です。令和2年9月1日から同月28日まで,南九州西回り自動車道建設に伴い,事前調査を行いました。

 トレンチ(確認用の穴)を設定して調査を行ったところ,いくつかのトレンチ内でピット(柱穴跡)が確認できました。また,陶磁器や土師器などの遺物も出土しました。

 今後行われる本調査に向けて,重要な情報を得ることができました。

トレンチ内の堆積状況を確認

トレンチの位置を機械で記録

トレンチ内の遺物出土状況

 

大学生のインターンシップ

 9月14日から18日までの5日間,鹿児島大学理学部の学生2人が当センターでインターンシップを行いました。

 今回は理系の学生ということで,主に鉄器処理や木器処理などの保存・分析業務を体験してもらいました。2人とも,業務に熱心に取り組んでいました。最終日には,このインターンシップで学んだことをプレゼンにまとめ,発表を行いました。

 また,業務を通して,仕事に関する姿勢や自分の進路について改めて考えることができたようです。

 この経験が,2人の進路選択や就職,これからの生き方について役立てば,大変ありがたいことです。

埋蔵文化財センターの業務について説明

遺構の保存処理方法を見学

木製品の保存処理を体験

蛍光X線による元素分析

最終日にインターンシップで学んだことを発表

企画展内覧会

 9月10日(木)に,第58回上野原縄文の森企画展「新発見! かごしまの遺跡2020 ~発掘調査速報展~」の内覧会が行われました。今回の企画展は昨年度,県立埋蔵文化財センターと(公財)埋蔵文化財調査センターが行った発掘調査や刊行した報告書から最新の調査成果を紹介・展示するものです。

 内覧会では,掲示資料や遺物が来館者に分かりやすく,また,興味を持って見てもらえるような展示になっているかを確認をしていきます。確認の中で修正が必要なものがあれば,その都度作り直し,よりよい展示を完成させていきます。

 第58回企画展は,9月12日(土)から11月8日(日)まで開催しています。ぜひ,上野原縄文の森で「最新の鹿児島の歴史」をご覧ください。

 

令和2年度埋蔵文化財担当職員等講習会オンライン

 文化庁主催の「埋蔵文化財担当職員等講習会」参加についての報告です。

 この講習会は,国の埋蔵文化財保護行政に関する施策を紹介するとともに,地方公共団体における埋蔵文化財保護の取り組みについても広く紹介することで,各地の埋蔵文化財保護行政に活かしてもらうことを目的として年度ごとに開催されています。

 これまでは国内各地で開催されていましたが,今年度は,新型コロナ感染症対策として,初のオンライン開催となりました。

 8月26日(水),当センターもオンラインで参加し,センター職員等計17人が受講しました。

 普段は通常業務の調整や旅費の関係で参加できなかった職員も,オンライン受講が可能となったことで多くのことを学べる講習会となり,有意義な時間を共有することができました。

 また,資料は文化庁のホームページでも配布されていますので,興味のある方はご覧ください。

文化庁「埋蔵文化財」のページはこちらから

 

発掘された日本列島2020展解説動画

現在開催中の「発掘された日本列島2020」展について,文化庁が江戸東京博物館の展示品の映像を撮影し,調査官による遺跡・遺物の解説動画をネット配信しています。
鹿児島県から出品した「鞍曲遺跡出土遺物」も,vol.2で紹介されています。ぜひ,ご覧ください。

解説動画は,下記のリンクからご視聴いただけます。

発掘された日本列島2020(YouTube)

 

2,000年以上前の花が咲いています~大賀(おおが)ハス

 上野原縄文の森の体験エリアにある古代池で,「大賀(おおが)ハス」の花が咲きました。
 「大賀(おおが)ハス」とは,1951年に千葉県の落合遺跡で発掘された,今から2,000年以上前のハスの実で,植物学者の大賀一郎博士が発芽に成功したものです。

 現代に蘇った古代の風景を見に来られませんか? 古代池の手前側で咲いています。今が見ごろです。

 

久保田牧遺跡の発掘調査

 久保田牧遺跡は,鹿屋市吾平町にある遺跡です。

 大隅縦貫道(吾平道路)整備のため,昨年度に引き続き令和2年6月から発掘調査が始まりました。現在,古墳時代から中世の地層の調査を行っており,各時代の遺物が見つかっています。
 このように久保田牧遺跡は,大隅半島中南部における先史・古代の人々の生活がうかがえる貴重な遺跡です。今後も,その調査成果に期待が高まります。

 また,これからの時期の発掘調査は,熱中症対策が必要となります。さらに今年は,新型コロナウイルス感染症対策も重要です。暑さ対策・3密対策をとり,調査を進めていきます。

 

 

 

これは何の卵でしょうか?

 上野原縄文の森の体験広場や駐車場で,卵のようなものを見かけます。
 これは,一体何の卵でしょうか。

 その正体,実は,キノコです。その名も「キタマゴダケ」。

 食用で味は美味しく,過去には食した職員もいたとか・・・。

【注意】
よく似たキノコに「タマゴタケモドキ」があります。こちらは毒キノコですので,お気を付けください。

黄色のカサが黄身のように見えますね

ニョキニョキと伸びてきて・・・

カサを広げたらキノコの出来上がり

 

「鹿児島城跡(火除地跡)」の整理指導

 「鹿児島城跡(火除地跡・ひよけちあと)」は,鹿児島市山下町にある遺跡です。遺跡は,城山の麓,鹿児島城の内堀と外堀間の御楼門正面に位置しており,御楼門との間には国道 10 号線が通っています。江戸時代の鹿児島城下絵図では 「明地」等と記されており,当時たびたび火災が発生したことにより,「火除地(火事での延焼防止のために設けられた空き地)」 とされました。
 平成29年12月から平成30年2月まで,鹿児島第3合同庁舎整備事業に伴い,県立埋蔵文化財センターが発掘調査を行いました。現在,報告書刊行のために整理作業を進めています。
 本遺跡では,近世の層から陶磁器や瓦等が出土しています。そこで,6月22日,陶磁器の専門家である鹿児島大学法文学部の渡辺芳郎教授に,出土した陶磁器について指導をいただきました。今回指導していただいたことを活かし,これからの整理作業を進めていきます。
 このように,発掘調査報告書は,専門家の指導や多くの方々の協力によって出来上がります。
 報告書は今年度末刊行されます。今回の指導内容を含め,その調査成果報告にご期待ください。

並べられたパンケース内には出土した陶磁器が入っています

遺物を実見していただきました

指導内容を記録します