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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

南の縄文調査室から平成30年2月

  • 平成30年2月14日(水)
  •  まっじー,やばい!こんなところに遺跡が!!
     (もと)()(さと)遺跡の発掘現場見学~
     
     県立埋蔵文化財センターでは,昨年の10月から,国分高校校舎改築に伴う本御内遺跡の発掘調査を行っています。
     1月後半には5回に渡って,遺跡内にある国分高校1,2年生と日本史を選択する3年生のみなさんが,発掘現場の見学にいらっしゃいました。
     遺跡の中に,自分たちの学校があることを知って,どの顔も興味津々。発見された遺構の説明にも,思わず力の入ったセンター職員でした。
     ※遺構:むかしの人の生活のあと

南の縄文調査室から平成29年12月

  • 平成29年12月11日(月)
  • 「埋文職員による授業支援」
    「本物に触れる」「感動に溢れる」授業を!
    ~霧島市立竹子小学校編~
     今回の埋文支援授業は,霧島市の竹子小学校で実施しました。教育環境もよく,大変素晴らしい地域,学校でした。5年生6名,6年生9名,計15名の複式学級でした。地域が育む「かごしまの教育」県民週間でもありましたので,保護者の方にも授業に参加していただきました。
     授業は,「鹿児島の縄文時代の特色」と「鹿児島の幕末から明治にかけての動向」の二本立てで実施しました。
     子どもたちは,本物の「石鏃」や「土器」を触ったり,貝殻で文様を付けたりしました。そして鹿児島の縄文時代の土器は,「縄目の文様」ではなく「貝殻の文様」が多いということを学びました。
     それから,西郷隆盛や島津斉彬について学び,「日本の近代化」は鹿児島から始まったことを知り,鹿児島に生まれたことに誇りをもったようです。

     埋蔵文化財センターは,教室のなかで本物の遺物(土器や石器など)に触れる機会を提供するために「まいぶんキット貸出事業」を行っています。学校からの要望に応じ,学習に活用できる教材の貸出しを行うことで,埋蔵文化財に対する興味・関心を高めるとともに,学校での郷土教育の取組を支援しています。
     本年度からは,この「まいぶんキット貸出事業」に加えて,センター職員が各学校に出向いて授業支援を行う「埋文職員による授業支援」を展開しています。校種を問わず各学校と連携を図り,地域や児童生徒の実情に合わせた授業支援を行います。本物の土器や石器を見たり触れたりすることは,何よりも児童生徒の興味関心を高めてくれます。
     「本物に触れる」「感動に溢れる」授業を子供たちに!埋蔵文化財センターがお手伝いします。
     

  • 平成29年12月7日(木)
  • 上野原縄文の森展示館で絶賛公開中!
     縄文のヴィーナス
    ~牧野遺跡出土縄文時代草創期の線刻礫~
     県立埋蔵文化財センターが調査している,牧野遺跡(南九州市知覧町郡)において,縄文時代草創期では国内で2番目に古い線刻礫(縄文ヴィーナス)が出土しました。
     この縄文のヴィーナスを,ただいま,上野原縄文の森展示館で公開中です。12月29日までの期間限定公開ですのでお見逃しなく!
    ※ 牧野遺跡出土「縄文ヴィーナス」の詳細については,「報道発表」をご覧下さい。

南の縄文調査室から平成29年9月

  • 平成29年9月7日(木)
  • 夏期研修を実施しました 
     埋蔵文化財センターでは,7~8月にかけて夏期研修を実施しています。本年度は,7月27日(木)・28日,8月3日(木)・4(金)にパワーアップ研修,8月17日(木)・18日(金)に,フレッシュ研修・埋蔵文化財専門職員養成初級講座,一般教員夏期研修を実施しました。 
     特に,一般教員夏期研修は,先生方に広く門戸を開いておりますので,興味のあられる方は来年度の参加をお持ちしております。

  • 平成29年9月4日(月)
  • 上野原縄文の森開園15周年記念
    「上野原フォーラム2017」を開催します。
     
     鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,下記の日程で「上野原縄文の森開園15周年記念 上野原フォーラム2017」を開催します。
     このフォーラムでは,「何がスゴイ?上野原遺跡 どう活かす?上野原縄文の森」をテーマに,講演や発表,パネルディスカッションを行います。
     参加無料,事前申込み不要で,どなたでも参加できます。
  •  
     上の画像をクリックすると,チラシ(PDF)がダウンロードできます 
    日時平成29年10月14日(土) 13:00~16:30

    場所
    霧島市国分シビックセンター 多目的ホール

    内容:第1部 「講演・発表」
        講演 
    「史跡上野原遺跡の過去・現在・未来」
           文化庁記念物課 水ノ江 和同 文化財調査官

        
        発表 「上野原遺跡の調査成果とその後の進展」
            (公財)埋蔵文化財調査センター 今村 敏照 調査第一係長

           「歴史公園『上野原縄文の森』の多彩な活用について」
            (公財)上野原縄文の森 古江 真美 学芸員

           「文化財を活かした着地型観光について」
            鹿児島県旅行業協同組合 本田 静 理事(兼)旅行事業部長
       
       第2部 「シンポジウム」

     上野原縄文の森が開園してから 15 年が経過し,縄文時代をイメージするために植栽された樹木等も大きく成長して,森の形成も進んできました。
     開園以降,190 万人近くの方々が来園し,展示施設の見学や縄文体験等を通して親しまれてきました。
     また,この間,県内における発掘調査も進み,上野原遺跡で明らかになった縄文時代初期における個性豊かな南九州の特色を示す事例がさらに補完されてきています。
     今回のフォーラムでは,上野原遺跡の今日的意義を再確認するとともに,上野原縄文の森のさらなる活用に向けた方策を討論・検討したいと思います。

南の縄文調査室から平成29年6月

  • 平成29年6月13日(火)
  • 「埋文職員による授業支援」~霧島市立国分小学校編~
     
     本物の土器や石器を使って授業をしました!!
     
     埋蔵文化財センターは,教室のなかで本物の遺物(土器や石器など)に触れる機会を提供するために「まいぶんキット貸出事業」を行っています。学校からの要望に応じ,学習に活用できる教材の貸出しを行うことで,埋蔵文化財に対する興味・関心を高めるとともに,学校での郷土教育の取組を支援しています。
     本年度からは,この「まいぶんキット貸出事業」に加えて,センター職員が各学校に出向いて授業支援を行う「埋文職員による授業支援」を展開しています。校種を問わず各学校と連携を図り,地域や児童生徒の実情に合わせた授業支援を行います。
     今回は,霧島市立国分小学校に出向き,センター所蔵の本物の縄文土器や石器,はぎ取り資料を用いて授業支援を行いました。
  •  
     本物の土器や石器を見たり触れたりすることは,何よりも児童生徒の興味関心を高めてくれます。
     「本物に触れる」「感動に溢れる」授業を子供たちに!埋蔵文化財センターがお手伝いします。

南の縄文調査室から平成29年5月

  • 平成29年5月30日(火)
  • 埋蔵文化財センターの1階エントランス 
     
    河口コレクションコーナーをリニューアルしました!!
     1階エントランスの河口コレクションコーナーの展示入れ替えを行いました。
     今回は,「南島の考古学」と題して,()宿(しゅく)貝塚,()(ねん)貝塚,住吉貝塚,(なか)()洞穴,浜坂貝塚の出土資料を展示しています。
     あわせて,国指定史跡に登録された面縄(おもなわ)貝塚の出土品と県内初(国内でも3例目)の発見となった牧山遺跡出土の銅鑿(どうのみ)も展示しています。
     埋蔵文化財センターにお越しの際は,ぜひご覧ください。
     
  • 平成29年5月19日(金)
  •  
     ようこそ!埋蔵文化財センターへ!!
     
     鹿屋市立田崎小学校のみなさん
     
     本日は,鹿屋市立田崎小学校6年生と引率の先生方あわせて95名のみなさんが,埋蔵文化財センターの見学にいらっしゃいました。
  •  
     

南の縄文調査室から平成29年4月

  • 平成29年4月26日(水)
  •  
     ようこそ!埋蔵文化財センターへ!!
     
     学校法人川島学園れいめい中学校のみなさん
     
     本日は,川島学園れいめい中学校2・3年生と引率の先生方あわせて86名のみなさんが,埋蔵文化財センターの見学にいらっしゃいました。
  •  
     

南の縄文調査室から平成28年12月

  • 平成28年12月1日(木)
  •  かごしま遺跡フォーラム2016を開催します
     遺跡が語るドラマティック・ヒストリー-舞台は薩摩-
     
  •   鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,下記の日程で『かごしま遺跡フォーラム2016「遺跡が語るドラマティック・ヒストリー-舞台は薩摩-」』を開催します。
       
    ※ 画像をクリックすると,日程等を掲載したチラシがダウンロードできます。
    【日時】 平成28年12月17日(土) 10:00~16:30※終了しました
    【場所】 鹿児島県立図書館 大研修室
    【内容】 第1部 <速報>鹿児島の遺跡を掘る!
          ① 「県立埋蔵文化財センターの発掘調査」
          ② 「(公財)埋蔵文化財調査センターの発掘調査」
         第2部 「遺跡が語るドラマティック・ヒストリー-舞台は薩摩-」
          ① 「敷根火薬製造所跡の発掘調査速報」
          ② 「久慈白糖工場跡の発掘調査速報」
          ③ 世界文化遺産登録1周年記念
             『明治日本の産業革命遺産』作文コンクール表彰式
          ④ 「鹿児島(鶴丸)城跡の発掘調査について(概要)」
         講 演
          「再発見!鹿児島(鶴丸)城跡の真価」
            -島津氏の築城技術と伝統性を探る-
            宮武 正登 氏(佐賀大学教授)
          
    ※講演終了後,宮武先生による現地解説があります。
     第5回目の今回は,「遺跡が語るドラマティック・ヒストリー-舞台は薩摩-」をテーマに,鹿児島の近代化を語る遺跡の調査成果や石垣修復のための発掘調査を行っている鹿児島(鶴丸)城跡に関する内容を中心に企画しました。ドラマティックな歴史満載の“鹿児島の魅力”を存分に体感してください。
     ※過去のフォーラムの様子と配付資料は,こちらからご覧いただけます。
    ※ 鹿児島県教育委員会のホームページからもご覧いただけます(外部サイトへリンク) 。 

南の縄文調査室から平成28年9月

  • 平成28年9月29日(木)
  • エントランス展示コーナーをリニューアル!
  •   1階エントランスでは,河口コレクションの貴重な遺物をご覧いただけます。今回から,展示スペースを1.5倍に拡大し,さらに多くの遺物をご覧いただけるようなりました。ただ今,大原遺跡(鹿児島市本名町)と面縄貝塚(大島郡伊仙町),嘉徳遺跡(大島郡瀬戸内町)の土器や石器,貝製品を展示中です
     展示品の中から,今回は,嘉徳遺跡の携帯用土器をご紹介します。嘉徳遺跡で出土した携帯用土器は2個あり,一つは遺跡西端の方形の石組遺構の中に,もう一つは遺跡東端の土坑の中に納められていました。
     東端の土坑に納められていた携帯用土器(①)は,口縁部が二重に作られています。底部の両側にある横紐穴から紐を通して,胴部外側の溝を通り,内と外の口縁の間を通して,口縁上で十文字に結んで吊すように作られています。非常に凝った作りになっています。
     一方,西端の石組遺構に納められていた携帯用土器(②)は,東側の土器と比べて,幾分簡略化された作りになっています。紐を通す穴は口縁部の左右に一穴あけられたのみで,紐も一重に結んで吊すようになっていますが,これは,実用に即して形態が進化したのではないかと考えられています。
     このような携帯用の土器は,他に類例のない珍しいもので,奄美の環境から生まれたものだったのかもしれません。
    ①の携帯用土器(レプリカ) ②の携帯用土器

    図上にカーソルを置くと,紐の通し方が図示されます。
     
    ①の携帯用土器の実測図 ①の携帯用土器の出土状況と遺構実測図
    ※西端の石組遺構に納められていた携帯用土器は,現在,縄文の森展示館常設展示室「古の美術品」コーナーに展示中です。
    ※展示中の三つの遺跡は,それぞれ,「先史・古代の鹿児島」の中で,詳しく紹介されています。
     ・ 大原遺跡につきましては,ここからご覧いただけます。
     ・ 面縄貝塚につきましては,ここからご覧いただけます。
     ・ 嘉徳遺跡につきましては,ここからご覧いただけます。

南の縄文調査室から平成27年5月

  • 平成27年5月13日(水)
  •            ※現在は,縄文の森展示館常設展示室河口コレクションコーナーにて公開中です。
  • 祝!県指定有形文化財 ~山ノ口遺跡出土品~

  •  
     
     山ノ口遺跡は,弥生時代中期後半(今から約2,100年前)の遺跡で,大隅半島の中部,錦江(きんこう)町の海岸近くの,国道269号線に沿った海岸側の畑地に立地しています。
     昭和33年5月に砂鉄(さてつ)採掘(さいくつ)を行った際,完全な形の土器や多彩(たさい)軽石(かるいし)の加工品が掘り出されたことが遺跡発見のきっかけでした。
     その後,3回にわたる発掘(はっくつ)調査によって,軽石や土器などをサークル状(直径2~5m)に並べた場所が10か所ほど発見されました。
     そして,このほど,完全な形の土器や,軽石で作られた人形(ひとがた)岩偶(がんぐう))・家形の加工品,石を(みが)いて作った(やじり)など,計146点が貴重な考古資料として県の有形文化財に指定されました。
     山ノ口遺跡では,円形の(あな)を開けた土器や赤く()られた土器もたくさん出土しており,ここで「(まつ)り」が行われていたのではないかと考えられています。
     
       
     4月17日に指定されました。  河口貞徳氏がかかれた実測図も展示中。
       
     ※ 河口貞徳氏(1909~2010)は,長年,鹿児島県の考古学界をリードしてきた考古学
      者です。河口氏が調査した遺跡の記録や土器や石器などの考古資料は,「河口コレクション」
      として,鹿児島県立埋蔵文化財センターが整理・保存・活用を行っています。山ノ口遺跡の出
      土品も「河口コレクション」の一部です。 
     
       山ノ口遺跡の詳細については,ここからご覧いただけます。
       山ノ口遺跡の位置については,ここからご覧いただけます(山ノ口祭祀遺跡と表示されます)

南の縄文調査室から平成27年1月

  • 平成27年1月26日(月)
  • ここでも活躍中! ~南日本新聞「(いにしえ)の美術品」より~

  •   センター収蔵品の活躍は,『ただ今 遺物出張中!』の中で紹介していますが,新聞紙上でも活躍しているのをご存じですか?センターの収蔵品が,南日本新聞に連載中の『古の美術品』の中で取り上げられています。最新の「(つき)()(がい)形白薩摩」(1月26日掲載)を含めて,これまでに31点のセンター所蔵の遺物が紹介されています。
     そこで,ただ今,センターの2階では,これまでに紙面で紹介された遺物を特製パネルにして掲示しています。また,縄文の森展示館では,紹介された遺物の実物を展示中です。
     新聞を見損ねてしまったとお(なげ)きのかたや実物を見てみたいと思われたかたは,この機会をお見逃しなく!
     
    記念すべき 掲載第1号
     
     【H26.7.21 南日本新聞】
       
     掲載遺物はセンター2階の掲示板でご覧になれます。  こちらが掲示中のパネルです。
     
       
     展示館では,掲載遺物の実物を展示中です。※「縄文の森から」の中でも紹介しています。