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南の縄文調査室から平成25年1月

  • 平成25年1月28日(月)
  • ただ今,レモン形土器展示中!   ~遺物の展示ケースを新設しました~

  •  センター2階の南の縄文調査室前に,遺物の展示ケースを設置(せっち)しました。今月は,上野原遺跡で出土した縄文時代早期(約9,500年前)のレモン形土器を展示中です。
     この土器は,貝殻(かいがら)(ふち)を押し当てた文様(もんよう)とくさび形の粘土を貼り付けた装飾(そうしょく)特徴(とくちょう)で,上から見るとレモンのような形をしています。
     ただ今開催中の第35回企画展では,前原(まえばる)遺跡出土のレモン形土器(国指定重要文化財)を展示中です。ショーケースの展示遺物と合わせて,レモン形土器の不思議な形をお楽しみください。ショーケースの展示遺物は毎月入れ替えます。こちらもお楽しみに!
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              展示中のレモン形土器                    上から見たところ
  • 平成25年1月24日(木)
    センターのロビーに「礫群(れきぐん)」の実物を展示(てんじ)中です
     

     センターの入り口を入ると,縄文時代の「落し穴」のあとを地層ごとはぎとったものや,奄美大島で使われていた丸木舟の実物を展示しています。
     ここに,旧石器時代の礫群の実物を展示中です。これらの礫群は,榎崎(えのきざき)B遺跡(いせき)(約15,000年前,鹿屋市),前原和田遺跡(約24,000年前,霧島市),桐木耳取(きりきみみとり)遺跡(約24,000年前,曽於市)で発見された遺構(いこう)をそのまま切りとってセンターに移設(いせつ)したものです。
     礫群は,旧石器時代の人々が石()し料理や土器のない時代の煮炊(にた)きをしたあとではないかと考えられています。
     (あさ)い穴の中で石を焼き,その焼けた石の中に葉でつつんだ魚や肉,イモなどを入れ,上から土をかぶせて,しばらくおくと,おいしい蒸し焼き料理のできあがりです。
     また,動物の皮を()いた穴の中に水を入れ,その中に焼いた石を投げ込んで煮炊きをしたりお湯をわかしたりしたのではないかとも考えられています。
     さて,旧石器時代の人々はどんな(おも)いでこの礫群を囲んでいたのでしょうか。
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              落し穴と丸木舟                       展示中の礫群