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運営方針・努力点について

令和5年度 所管行政の重点事項

1 所管事項

    埋蔵文化財(出土品を含む。以下同じ。)の調査,研究及び保存を行うとともに,その活用を図り,もって県民の文化の向上に資するため,埋蔵文化財センターは次の事業を行う。

 (1) 埋蔵文化財の調査及び研究に関すること。

 (2) 埋蔵文化財及び埋蔵文化財に関する資料の収集,保存及び活用に関すること。

 (3) 埋蔵文化財の調査に関する指導及び研修に関すること。

 (4) 埋蔵文化財に関する知識の普及に関すること。

 (5) その他必要な事業。

 

2 運営方針

  埋蔵文化財の保護を目的する調査・研究の質と内容の充実を図り,その成果を活かし,文化財の保護と活用に係る普及・啓発活動を推進し,我が国と郷土を育んできた歴史や文化に光をあて,伝統と文化を尊重し郷土を愛する態度を養う教育活動に関係機関と連携して取り組む。

 

3 本年度の重点事項

 (1) 発掘調査及び報告書作成の着実な推進と適切な予算執行・業務管理

ア 適切な予算の編成・執行と業務管理に努め,県道整備事業,北薩広域公園整備事業,産業会館建設等に伴う発掘調査及び報告書作成等を計画的に進める。

イ 「廃寺は語る!よみがえる鹿児島の仏教文化」事業で,廃仏毀釈等で失われた寺院跡の実態の把握のための発掘調査を行う。

ウ 「河口コレクション」の世界事業による整理・報告書作成を進め,重要遺物の把握を図る。

エ 民間調査組織への委託調査を適切に監理・指導し,業務の質の確保と迅速化に努める。

 (2) 埋蔵文化財の保護及び出土資料の保存・管理とITの活用

ア 文化財課と連携して県内遺跡事前調査事業を進めるとともに,埋蔵文化財情報のデジタル化等「文化財情報管理システム」の管理・充実に努める。

イ 出土文化財の適切な保管・管理とその活用を図るため,収蔵施設等の整備を進めるとともに,保存処理及び科学分析等に関する研究の推進に努める。

ウ 出土文化財・図書・写真等のデータベース化を進め,管理・活用業務の効率化を図る。

 (3) (公財)鹿児島県文化振興財団等との連携

 (公財)埋蔵文化財調査センターが行う発掘調査の監理業務を文化財課と協力して行う。

イ 上野原縄文の森が行う事業等との効果的な連携に努め,相互に協力・支援を行う。

ウ 全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会をはじめ県内外の関係機関との連携を図る。

(4) 市町村等への協力・支援

ア 県営農業基盤整備事業など,市町村が実施する発掘調査に技術指導・調査支援等を行う。

イ 埋蔵文化財専門職員養成講座の充実を図り,市町村専門職員等の育成と技術向上を支援する。

 (5) 普及・啓発活動の推進

ア 「河口コレクション」の世界事業をはじめとする発掘調査成果の展示及び公開を行う。

イ 遺跡見学会や「かごしま遺跡フォーラム」等を通じて調査成果の公開と地域還元を図る。

ウ HPの充実とインターネット等を活用した情報発信を進め,埋蔵文化財の普及・啓発に努める。

エ 調査研究の成果を公開するため,研究紀要・年報『縄文の森から』を刊行する。

 (6) 学校教育との連携

ア センター職員の専門的知識を活用した学習指導案に基づき,実物資料や「廃寺は語る」など最新の調査成果を活用した「ワクワク考古楽」(授業支援)を行う。

イ 総合教育センターと連携して,教職員を対象とした研修を実施し,歴史教育,郷土教育など文化財を活用した学習指導への支援を行う。

ウ 土器や石器など実物の資料に触れ学ぶ機会を提供する「まいぶんキット」貸出事業を実施する。

 (7) 調査体制の充実と安全確保

ア 業務の適正化を図り,職員及び作業員の安全確保と事故防止及び健康の維持・増進に努める。

イ 埋蔵文化財調査センター等と連携して,調査体制の充実及び業務の質の向上と効率化に努める。

ウ 実務向上研修や職員研修を実施し,業務遂行能力と専門的資質の向上を図る。

エ 専門家等による調査指導や「業務報告会」,報告書作成検討委員会等を通じて,調査成果の適切な検討・評価に努める。 

オ 大規模災害に伴う復興支援等への派遣など,緊急事態に備えた必要な検討を行う。